社長ブログ

雨が降ってきた時、コンクリート打設中止の可否決断できる人の3ノウハウ【がんばれ建設1686】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年12月24日
NO1686

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今日の一言
「責任を取ることをおそれない」
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施工管理技術者は、現場のリーダーとして決断する勇気を

持たなければなりません。

判断を誤った時には、速やかに誤りを認める勇気を持たなければなりませんが、

ためらってばかりいると責任を回避しようとしていると見なされます。

とはいえ、どんなことであれ決断するのは難しいものです。

現場でよくある事例をもとに話しましょう。

コンクリートを打設していると、ポツポツと雨が降ってきました。

ここで打設を中断すると、ここまで打設してきた箇所の表面は

つりなどの処理が必要になります。

さらに再打設となると工程が遅れてしまいます。

一方、打設を継続して本降りになってしまうと

コンクリート強度が低下するおそれがあり、より大きな問題となります。

施工管理技術者が決断せず、じっとしていると事態がいよいよ悪くなります。

職長からは「監督さん、早く決めてくれよ」などと言われることでしょう。

決断をためらう一番大きな理由は、決断には責任が伴うということです。

そこで、失敗を恐れ決断の責任を取りたくない人は

事態が逼迫し決めないわけにはいかない時まで決断の時期を遅らせますが、

その時、事態は取り返しのつかないものになっています。

どうすればいいのでしょうか。

責任を取ることを恐れない

現地生産、一品生産の建設工事現場では、絶対これが正解、

というのはないと思った方がよいでしょう。

つまりどちらを選んでも正解です。

決断して、もしもうまくいかなくても

「なんとかなる」

という気持ちを持つことが大切です。

絶対にこれが正解ということがないので、

責任を取らない周囲の人など(本社や協力会社等)が

後でつべこべ言うことに決して屈してはいけません。

早急に決断する

「今こそ決断するべき時であるのはわかっている、でも」といった時、

決断するか、それともしないでおこうか

という気持ちが拮抗しているのではありません。

「でも」といった時点で、

「決断しないで誰かに頼りたい」と決めてしまっているのです。

英語に、「よく見てから跳べ」という諺があります。

失敗しないためには慎重であるべきですが、

あまりに慎重になりすぎると何もできなくなってしまい、

好機を逸してしまうことになります。

むしろ、「見る前に跳べ」でなければならないことがあります。

間違った決断にいつまでも固執しない

見る前に跳ぶと失敗することがあります。

しかし、たとえ朝令暮改といわれても、間違っていることがわかれば

直ちに前言を撤回し、再決断すればいいだけのことです。

間違った決断に対する批判を真摯に受け止め、

「途中で気を変える」ことが必要です。

「ほめるのをやめよう ― リーダーシップの誤解」岸見一郎著

を一部参考にしました。