『技術者の品格 其の六』

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ハタ教育出版ベストセラー「技術者の品格」シリーズ 第六弾!
本書は「愛される技術者になるための25のポイント」を
中心にお伝えします。

「⼀流の技術者になりたい」
「⼈間⼒を⾼めたい」
「建設業での働き方を変えたい」

など、日々前進したいと頑張っている技術者に、
ぜひ読んでいただきたい内容です。

「技術者の品格」シリーズは、
読者数22,000人の「がんばれ建設」メールマガジンでご紹介した話の中から、
よりすぐりの話をまとめて収録しています。
一流の技術者になるための参考書としてご利用ください。


降籏達生 著 155ページ

第一章 一流から学ぶ技術者の心得
第二章 未来の技術者を育成する方法
第三章 現場で活きる技術力
第四章 人間力を磨くと応援される技術者になる
第五章 働き方改革で業務の効率化

~本文 一部抜粋~

「分かりません」という勇気があれば現場はスムーズに進む

技術者には度量と器量が必要です。
度量とは技術者に必要な能力を有していることです。
では「器量」とは何でしょうか。
それは三つのポイントがあります。

◆「分かりません」と言えること
技術者は往々にして知ったかぶりをするものです。
たとえ言われたことがよく理解できていなくても、
分かったような顔をする人が多いです。
それが逆の立場だと困ってしまいます。
伝えたつもりが伝わっていないため、現場はスムーズに進みません。
勇気を持って「分かりません」と言える人が、器量の大きい人です。

◆「それおもしろいね」と言えること
部下や協力会社から何か提案があったとき、多くの技術者は
「それは無理だ」「そんなこと、できるわけないだろう」
「何をバカなことを言っているのだ」と言います。
すると話した人は、「二度と提案するものか」と思うものです。

一方、たとえよい提案でなくても「それおもしろいね」と言うと、
部下や協力会社は、さらに提案してくれるようになるでしょう。
よい提案でなくても「それおもしろいね」と言える人が、器量の大きい人です。

◆批判されても「ははは」と笑えること
技術者などになると、批判の対象になるものです。
「頼りないな」「判断が遅すぎるよ」「何を考えているのか分からない」
などです。

器量とは「うつわのりょう」です。
どんな批判をされようと、「ははは」と笑い飛ばす器の大きさが欲しいものです。
あなたを批判したり、からかったりするのは、あなたに対する羨ましさの裏返しだったり、あなたと話すことの心地よさのせいで、からかうのを悪いことと感じていないためだったりするのです。
そういう時に攻撃されているように感じるなら、あなたの器量は小さいのです。
技術者であるなら、大きな器量を身につけたいものです。


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<2024/11版>