建設業界に特化したコンプライアンス研修で、“気づき”を生み出す組織へ
~世代を超えた対話が職場の風通しを変えるきっかけに~
建設業の“現場感”にフィットした研修で、社内の空気が少しずつ変わる
コンプライアンス・ハラスメント研修をきっかけに、対話と気づきの文化を育てる
今回ご紹介する企業様では、ハタ コンサルタントの「建設業に特化した研修プログラム」を導入し、
現場に寄り添った内容で社内の意識変化を図ってこられました。
現場のリアルな声とともに、導入の背景、研修後の変化、そして今後の展望についてお話を伺いました。
話し手 エムイーシーテクノ株式会社 内部統制推進室長 小瀬戸 慎治 様
聞き手 ハタ コンサルタント株式会社 代表取締役 降籏 達生

今回、研修を導入された経緯についてお聞かせください
きっかけは、数年前に社内で発生したハラスメントでした。
『この機会に、組織として改めて意識を醸成すべきではないか』という判断に至り、研修の導入を検討しました。
これまでにもハラスメントに関する取り組みは行っていましたが、
いわゆる“汎用的な研修”では、建設業特有の現場環境に合わない部分が多く、
受講者に十分な理解を促すことが困難でした。
そうした中で、建設業に特化した研修を提供しているハタ コンサルタントの存在を知り、
問い合わせをさせていただいた次第です。
研修を実施された際のご感想や、印象に残った点について教えてください
非常に実践的かつ参加型のプログラムであったことが印象的でした。
特に、講義形式に加え、グループディスカッションを交えた構成が効果的だったと感じています。
今回、受講者の年代を分けたグループ分けをご提案いただいたのですが、
それにより、普段接点の少ない他世代の社員同士が意見を交わす機会が生まれました。
結果として、世代間の考え方の違いや価値観の多様性に対する理解が深まったようです。
また、交流分析のワークが非常に好評でした。
受講後のアンケートでも『自分の特性を客観的に知ることができた』
『行動を見直すきっかけになった』といった声が多数寄せられています。
研修の実施によって、社内にどのような変化が見られましたか?
数値化された成果(KPI)としては測定が難しいものの、
社員一人ひとりの“気づき”や“意識の変化”といった点において、確かな手応えを感じています。
例えば、これまであまり会話のなかった社員同士が、研修をきっかけにコミュニケーションを取るようになったり、
異なる意見に対する受容性が高まったりといった変化が見受けられました。
このような小さな変化の積み重ねが、将来的には職場全体の風通しの良さや信頼関係の構築につながると期待しています。
今後の研修運用について、どのようにお考えでしょうか?
今回の研修は、単発で完結するものではなく、継続的に実施すべきものだと考えています。
一定期間ごとに意識を再確認する機会が必要です。
ただし、毎回同じ内容では効果が薄れてしまうため、
回を重ねるごとに異なる視点やアプローチを取り入れ、受講者の関心と学びを維持する工夫が求められます。
また、当社のように技術系の社員が多い組織では、研修に対して“明確な答え”を求める傾向があります。
しかしながら、ハラスメントのようなテーマには、単一の正解があるわけではありません。
その点で、今回のように受講者自身が考え、自らの行動を省みる機会を持てたことは、
非常に有意義であったと考えています。
ハタ コンサルタントへの評価と、今後の期待についてお聞かせください
業界特化型のアプローチであることが、まず大きな信頼要因です。
現場を理解しているからこそ伝えられる実例や話題が多く、
受講者にとっても自分事として捉えやすい内容になっていました。
講師の方のファシリテーション力も高く、
一方的に話すのではなく、受講者の意見を引き出す進行が印象的でした。
特に、普段あまり発言をしない社員が積極的に参加していた様子を見て、非常に効果的な運営であったと感じています。
今後も、内容のアップデートや次のステップに向けたご提案など、伴走型の支援をお願いできればと考えております。
まとめ
建設業界特有の環境や組織文化に配慮しながら、受講者自身の内省を促すプログラムによって、
表面的な知識の習得ではなく、行動や意識の変化を実現します。
本研修の導入は、そうした人材育成のあり方を体現する好例となりました。