若手人材の育成に向けて― 外部研修を活用した実践的な学びの場づくり
西日本プラント工業株式会社 様にて実施した企業内セミナーについて
人財戦略本部人財管理部教育グループご担当者様にお話を伺いました。
まずは、西日本プラント工業株式会社 様のご紹介です。
福岡県に本社を構える西日本プラント工業株式会社は、
1954年5月の創業以来、70年という長きにわたり、
九州地区をはじめ全国の火力発電設備や原子力発電設備の建設や
メンテナンスを中心とした総合プラント事業に携わり、
「電力の安定供給に貢献する」という使命を果たしている企業です。

若手社員の育成を加速するために、外部研修を導入
今回の取り組みに至った背景は何ですか?
当社は発電所やプラント設備の建設・保全などを手がけており、
現場の最前線で活躍する人財の育成が事業の根幹を支えています。
事業領域を拡大する一方で、社員の高齢化や建設業離れが高まっている状況から、
若手社員に早い段階で現場を担ってもらう必要が出てきました。
また、早期にマネジメントや対人スキルを身につける機会が欠かせないと考え、
外部研修の導入を検討するようになりました。
現場で生きる実践的な学びを得る
実際に研修を受講された社員の反応はいかがでしたか?
「提案力が磨かれた」「コミュニケーションの取り方が変わった」といった声が多く、
実際の業務に活かせている様子がうかがえました。
特にロールプレイなど、体験型の内容が印象的だったようで、
「普段と違う視点で自分を見つめ直せた」というフィードバックもありました。
こうした外部の視点や多様な価値観に触れる機会は、社内だけでは得づらい部分です。
若手社員にとって貴重な刺激になったと感じています。
業種特有の課題を乗り越えて、研修を実現
導入にあたって、苦労された点はありましたか?
当社は建設業の中で、機械系や電気系のプラント工事が中心で、既存の研修プログラムと合致しない部分もありました。
そのため、実務に近いテーマやシーンを盛り込んだ内容にカスタマイズできるかを重視しました。
実施前は不安もありましたが、終わってみれば受講者の満足度も高く、「やってよかった」と実感しています。
継続的な人材育成に向けて
今後の展望についてお聞かせください。
今後は、現場を率いる立場になる若手社員に向けた研修をさらに充実させていきたいと考えています。
すでに「現場代理人向け」「新任責任者向け」といったテーマでの研修も検討を進めています。
社員の成長が企業の力になりますし、学びの機会を継続的に提供することで、
安心して挑戦できる風土づくりにもつながっていくと考えています。
