①2015年改訂版 規格内容の違いとは
ISO9001,ISO14001は2015年に改訂されました。
ISO9001、ISO14001を登録されている会社は3年以内に2015年版規格にあわせてマニュアルを更新し、
外部審査を受けなければなりません。
そこでISOを更新するために何をすべきなのか
そしてどうすれば経営に寄与するISOになるのか、について4回に分けて解説いたします。
第1回は、これまでの規格との違いをお伝えしましょう
1)ISO9001とISO14001の整合性アップ
ISO9001とISO14001の規格の整合性がさらに高まりました。
そのため、2015年改定を機に、9001と14001のマニュアルを統合して1冊にすることが容易になりました。
また外部審査を9001と14001別々に受けるのではなく2つの規格の審査を同時に受けることで審査を受ける社内の負担と、費用の両方を低減することができます。
2)SWOT分析で現状把握
2015年改定では現状分析をすることを求められています。そのためにはSWOT分析をするのがよいでしょう。
SWOT分析(SWOT analysis)とは、
自社の強み (Strengths)と弱み (Weaknesses)、外部環境の機会 (Opportunities)と脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つです。
3)リスクアセスメントで問題点の抽出
ISO14001では環境影響評価がこれまでも要求事項になっていましたが今回、ISO9001についても影響評価することが要求事項になりました。工事案件ごと、どのような品質上の問題が発生するおそれがあるのかをリスクアセスメントを行うことで工事当初に分析せよ、というものです。
今後これらについて詳細に解説します。
建設業のISO9001,14001 2015年改訂 ① ② ③ ④
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