新型コロナウイルスに負けていない会社はBCPを策定している【がんばれ建設1512】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年3月25日
NO.1512
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今日の一言
「緊急事態が起きても慌てないために」
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昨日、ある会社を訪問して、新型コロナウイルスの
話題になりました。
するとその会社は、あまり困っていない、とのこと。
その理由を聞くと、BCP(事業継続計画)に
新型インフルエンザを想定した対策を立てて
いたというのです。
例えば、マスクや消毒液は仮に1ヶ月購入できなくても
大丈夫なように備蓄してあります。
さらにテレワークをせざるを得ないことを想定して、
データをクラウドに保存したり、 WEB会議システムを構築したりしているので
多くの事務社員が在宅勤務しています。
また、東日本大震災にて資材工場が稼働せず、
資材不足で工事がストップしたことを踏まえて 一社購買を避け、
必ず複数の建材会社と取引をしているので、
資材不足は起きていないとのことでした。
現在のような緊急事態となると、BCP(事業継続計画)を構築しているか
どうかが、企業にとってとても重要なことだと改めて感じました。
ここで改めてBCPについて解説します。
BCPとは、自然災害や事件、テロといった緊急事態が起きた際、
事業への被害を最小限に食い止め、事業を継続させて、
いち早く、 事業全体を復旧させるために、
平常時や緊急時における対策や方法をまとめた計画のことです。
BCPとは「Business Continuity Plan」の頭文字を取ったものです。
日本は、地震や台風など、自然災害の発生頻度が非常に多いです。
また、残念なことではありますが、頻発する自然災害の脅威にも、
このたびのウイルス問題、テロ事件などの脅威も見過ごせません。
このような緊急事態に対応できない企業は、
事業の縮小を余儀なくされるだけでなく、
倒産といった最悪の事態を招きかねません。
特に中小企業の経営はもろく、ちょっとした緊急事態でも
廃業のリスクが高まります。
なおBCPと類似した言葉に、防災計画があります。
防災計画とは、災害などが原因となる被害を可能な限り防ぎ、
いち早く復旧を目指すための計画です。
一方、BCPは災害などで実際に被害が生じた後、
企業活動の継続や早急な復旧を目的としています。
防災計画が、防災を未然に防ぐことを主眼にしているのに対し、
BCPは災害などが起こってしまった後、
事業継続のためにスムーズな対応を目指すといった違いがあるのです。
現在のような緊急事態があっても、事業を継続し、
社員さんや協力会社従業員の生活や
顧客の信頼を守るためにも、BCPは必要不可欠です。
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【編集後記】
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新入社員研修をどのように行うのか、
お悩みの建設会社が多いようで、多くの
ご相談電話がかかってきます。
お困りの建設会社の相談に乗りますので
ぜひご一報ください。