社長ブログ

なぜ若手社員は固定電話に出るのが怖いのか【がんばれ建設1493】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年2月26日 

 NO.1493

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今日の一言
「電話トレーニングが必要」
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入社後1年未満で仕事を辞める人たちの離職理由に

「電話に出られない」ことが含まれるようになりました。

現在、固定電話のある家庭は、年々減少してきており、

幼少期に「家の固定電話に出たことがない」

という人が増えています。

仮に、電話に出た経験のある人も、ナンバー・ディスプレイの

表示により「知っている人(両親や祖父母など)」 から

かかってきたときのみ出るという傾向が強く、

誰からかかってきたのかわからない電話への対応を

まったく経験していないという状況です。

そのため、電話を誰かに取り次いだり、伝言を受ける

という経験がないまま社会人になっています。

また、LINEやメールがコミュニケーションの主流ですので、

親しい友人たちとも文字でのやりとりがほとんどで、

よほどでないと、電話で話をする機会がありません。

メールのやりとりであれば、すぐに返答できなくても、

時間稼ぎができますが、電話は瞬発力が必要で、

考える時間がありません。

失言したり、思ってもいないことを口走ってしまったときに、

修正がきかずに苦しむことがあると、 電話で話すこと自体に

抵抗を感じるようになってしまいます。

もしも、あなたの会社の若手が、以下に該当するかどうか、

確認してみてください。

・固定電話の着信音が鳴ると緊張する

・自宅の固定電話にかかってきた場合は基本居留守

・非通知の電話には出ない

・お店の予約はウェブに限る

・友達に電話をする前には必ずLINEなどで確認する

・電話をする前に、一言目のセリフを考える

・留守番電話にメッセージを入れられない

・電話での「間」が耐えられない

上記に4つ以上当てはまれば、固定電話恐怖症のおそれがあります。

自宅の電話には出なくて済んでも、職場ではそうはいきません。

克服していくためには、教育が必要です。

そのためには、

・通常メールでやりとりする報告を何回かに1回は電話で行う

・メールでは概要だけ送り、詳細は電話で伝える

・欠勤の連絡は電話に限定する

などの日々の業務に電話を取り込んでいく必要があります。

ちなみにハタ コンサルタント株式会社では固定電話が鳴ると、

相手の会社名と名前がでるシステムを導入しています。

そのことで、固定電話にでるストレスの軽減と、

相手の会社名と名前を聞き間違えるリスクを極力なくすようにしています。

またメールのあとには、極力電話をするようにしています。

固定電話をとれて当たり前ではなく、若手が育った環境も考えて

育成プランを立てましょう。

東洋経済 大野 萌子 著02/17記事を一部を参考にしました。

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【編集後記】
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改正建設業法がいよいよ今年施行されます。

2020年『建設業法改正』知らないと損する

3つのポイントをまとめました。

わかりやすく作成しましたので、ぜひご覧ください。