若手に対して「やりたいことをやれ」と言っているか【がんばれ建設1508】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2020年3月18日
NO.1508
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今日の一言
「若い人たちのほうが偉い」
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新入社員や若手社員のための課題図書として
お勧めの本はありますか
と聞かれます。
お勧めしている本のうちの1つに、
『やりたいことをやれ』本田宗一郎著(PHP)
があります。
本田宗一郎さんは、「ホンダ」の創業者です。
本書の中から一部抜粋します。
■《若さの特権》
私はつねづね若い社員にいっている。
「前世紀の考え方から一歩も出られない先輩から
“いい社員”だなんていわれるようじゃ、
その先輩以上に伸びやしない。
上司の顔色ばかりうかがって委縮して生きるような人間は、
日進月歩する現代には通用しない。
先輩ににらまれるのを恐れていないで、
若者らしく勇気をもって いろいろ経験し、視野をひろめろ。
ある程度の行き過ぎや過ちがあったとしても、
それが前向きの、正しいと信じた行動であれば、
“若気の至り”として許される。
これこそ若さの特権なのだから、むざむざ浪費してはいけない」と。
仕事にも、人生にも、大いに「若さ」を発揮することだ。
■《若い人たちのほうが偉い》
年寄りは、とかく「今の若い者は…」としぶい顔をする。
しかし「今の若い者は…」と批判されるほど、
現代青年はだらしがないだろうか。
いや青年はいつの時代にも、オーバーにいえば
神代の昔から「今の若い者は…」といわれ続けてきたのだ。
私の若い頃もそうだった。
何かちょっとまちがいでもしでかそうものなら
すぐに「近頃の若いもんは…」とくる。
だけど、そのだらしないといわれた若い人たちが、
自動車をつくり、飛行機を飛ばし、月までいける時代を
築いてきたのではないか。
いつの時代でも、年をとったオトナたちよりも
若い人たちのほうが偉いんだと私は思う。
■《年寄りのほうが世間知らず》
自分では若いつもりで、飛行機を操縦したり
オートバイをすっ飛ばしたり、派手な色柄の服を着て
喜んでいるが、私は要するに80近いジジイである。
世界のジジイ経営者同様、このジジイも、
おれはだてに年をとっちゃいない、若い者が真似できない
体験をしてきているし、いろいろ見てきている。
そうした知恵はきっと役立つはず…と思わなくもない。
それを認めた上で、私は老人は社会の一線から
早く身をひくべきだと考えるのだ。
理由は、今の世界というものは年寄りのほうが
世間知らずだからだ。
昔は若い人を世間知らずといったものだが、現在は逆。
急激な世の中の変化に、もはや老人はついていけなくなっている。
ベテラン社員は若手に対して
「今どきの若者の気持ちが分からない」
とか
「元気がなく、覇気がない」
などと言われますが、若手の元気や覇気を奪っているのは、
ベテラン社員かもしれません。
まさに「年寄りのほうが世間知らず」なのでしょう。
若手に対して、ああしろ、こうしろという前に
「やりたいことをやれ」
という方が、若手を育てるには大切なのでしょう。
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【編集後記】
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