23年4月BIM/CIM原則化までにすべきこととは【がんばれ建設1997】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年6月23日
NO1997
◆23年4月BIM/CIM原則化までにすべきこととは
国土交通省が発注する全ての設計・工事で
BIM/CIM(ビルディングインフォメーション
・モデリング/コンストラクション・インフォメーション
・モデリング、以下CIM)
を原則化するまで1年を切りました。
国交省が21年3月に示したロードマップに
よると、22年4月からは小規模を除く
すべての案件で、詳細設計にて、
BIM/CIMモデルを作製、納品することとなっています。
さらに、工事に関しては、22年4月からは
大規模構造物工事、23年4月からは
小規模を除く工事において、
詳細設計のBIM/CIMモデルを
設計意図の理解や施工計画の立案に
活用することとされています。
以下、CIM原則化の内容です。
◆設計者は、国交省の
「3次元モデル成果物作成要領」
に基づいてCIMモデルを作製します。
まず、BIM/CIM実施計画書を作成し、
詳細設計では初期からCIMモデルを作製し、
モデルに沿って設計業務を進めます。
◆工事は、3次元モデルを用いた設計図書の
照査、施工計画の検討を行います。
施工時にCIMモデルの作製を義務化はしていません。
なお、国交省は工事おけるBIM/CIM活用に
関して、4つの要求事項を掲げています。
1)BIM/CIMを活用した監督、検査の効率化
2)BIM/CIMを活用した変更協議の省力化
3)リスクに関するシミュレーション
4)対外説明
なお、気になるのが、BIM/CIMを
活用するためのシステム構築です。
データ容量が大きくなるので、
送受信が可能なシステムを保有する必要があります。
現在、国土技術政策総合研究所が
データを保管するクラウドである
「DXデータセンター」を構築する予定です。
すると、インターネットを介して
CIMモデルを編集できるようになります。
これを22年秋には設計、建設会社も
使えるようになる見込みです。
23年4月のBIM/CIM義務化に向けて、
準備を進めたいものです。
日経クロステック06.15記事を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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現在BIM/CIM構築講座の開講を準備しています。
お楽しみにお待ちください。
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