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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年1月20日
NO2351
◆チャットで上司の悪口を書いた作業所長の末路
社内コミュニケーションをよりよくするために、
社内チャットを運用する会社が増えています。
LINE、チャットワーク、Teamsなどが
それに当たります。
上手く使えば気軽にやりとりができる
よいツールなのですが、問題も発生しています。
今回は、チャットシステムを使って
問題が生じた事例を紹介します。
【登場人物】
工事部長A(50歳)
作業所長B(45歳)
主任C(35歳)
若手社員D(25歳)
若手社員D「A部長、折り入って相談があります」
工事部長A「なんだい?」
D「なんだか告げ口みたいになってしまいそうで、
嫌なんですけど。B所長、C主任、私の3名で
グループチャットを作り、日頃の情報交換を
しています。工事の段取りや報告をすることが
主です。
あるときから、B所長から
「ここだけの話なんだけどさ」と、
ほかの社員の悪口が
書き込まれるようになりました。
「〇〇って、ホントうざいよね。
仕事できないのに態度デカい。顔もデカい」
「△△、クソだわ~。頭悪いのに、なんで部長になれたんだか」
A「それはひどいね。Dくんはどのように対応したの?」
D「上司からのチャットなので無視もできず、
「そうかもですね」と、はぐらかすように
受け答えしていると、それに共感していると
思われたのか、ますます悪口はエスカレート
しました。社長に対しても、悪口を書かれる
ようになりました。
これがいつまで続くかと思うと
気が滅入ってしまって、よく眠れないんです。
それにチャットが次から次へと来るので、
気が散って、業務も滞りがちになってしまいました」
このB所長が引き起こした問題は、
主にこの3つです。
1)社内チャットを業務以外のことに乱用したこと
2)そこで他者を侮辱するような悪質な書き込みを行ったこと
3)それらの行為によって部下にストレスを与え、業務の滞りを招いたこと
加えて、ほかの社員や
上層部に関する情報をさらす行為は、
作業所長としての職務に著しく反します。
その結果、Bさんは所長の職を解かれ、
本社の事務センターに配置換えになりました。
すると、事務センターへの着任を前に、
自ら退職。職場を去っていきました。
まさか"悪口"がきっかけで、
職を追われることになるとは、
思いも寄らないでしょう。
もちろん、
内輪の集まりで会社の愚痴を漏らしたり、
他者への批判を口にしたりすることは
誰にでもあるし、それは大した問題にはなりません。
しかし、
職を解かれるほどの大問題に発展するのは、
その言動が会社や社員に
"損害"を与えたときです。
この場合、若手社員の業務に影響を与えました。
もう一つ、気をつけたいのは、相手の悪口に
一緒になって盛り上がってしまうことです。
もし仮に、B所長の言葉に、C主任が乗っかり、
一緒になって悪口を言い合っていた場合、
それが、表沙汰になれば、悪口に乗っかった
部下の側も"同罪"になる可能性があります。
たかが悪口、されど悪口です。
口は災いの元と言いますが、不用意な発言で
大きな問題にならないよう気をつけたいものです。
『「人事の裏側、明かします」
人事担当マル秘ノート』東洋経済オンライン
萬屋 たくみ著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今年は雪が多く、除雪をされている方は
ご苦労されていることと思います。
くれぐれもご安全に作業なさってください。
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社長ブログ