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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年4月14日
NO2379
◆一流の技術者にはなぜ「しゃがむ力」が必要なのか
大谷翔平選手が、若くして
世界的な成功を収めた理由をご存じでしょうか。
身体能力や野球センス、勝負強さも、一因ですが
私が最も注目しているのは「謙虚さ」です。
ある雑誌の対談で、当時まだ若かった
大谷選手がこう話していました。
「毎試合メモをとるようにしています」
「読書を欠かさず、学びを続けています」
彼の姿勢に、
私は一流になる人の共通点を見たのです。
それは「しゃがむ力」―つまり、謙虚さを持って
自己を縮め、反省し、修正する姿勢です。
建設業の現場でも同じです。
どれだけ技術力や経験があっても、
謙虚さを忘れた瞬間から成長は止まります。
謙虚な技術者ほど、
成長の「助走」が取れています。
「しゃがむ」とは、体を小さくかがめること。
高く飛ぶには、まずは低く構える必要があります。
現場で「自分はまだまだだ」と言える技術者は、
周囲の意見に耳を傾け、失敗から学び、
次に活かす姿勢が自然と身についています。
逆に、「俺は分かっている」
「自分のやり方が一番だ」と慢心する人は、
その場では目立っても、いずれ行き詰まります。
現場で失敗した若手に対しても、
ただ怒るのではなく、
「この経験をどう活かすか」
「どう改善できるか」を
一緒に考えてあげてください。
謙虚さを保ち、学びを続けられる環境こそ、
技術者を一流に育てる土壌です。
謙虚さを忘れず、メモをとり、
学び続ける若手技術者がいます。
そうした若手の努力を認め、見守り、
応援してあげましょう。
指導する私たちもまた、
「もっと上手く育てる方法はないか?」と
自らに問いかけ、学び続ける姿勢が求められています。
ぜひ今週、現場で後輩や部下にかける言葉を
「謙虚」な視点から選んでみてください。
それが、相手の気づきを生み、
自分自身をも成長させてくれるはずです。
社長ブログ