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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2026年3月2日
NO2501
◆「予算なんてないほうがいい」現場運営において予算よりも大切なものは何か
今日は少し挑発的な言葉から始めます。
「予算なんてないほうがいいよ」
こう語ったのは、経営者の舩井幸雄氏です。
「予算をもたせると目先しか見えなくなる」
皆さんはどう感じられますか。
◆予算を見ると、予算しか見えなくなる
建設会社にとって「予算」は極めて重要です。
実行予算、利益率、原価管理、出来高など、
予算の達成が求められることも多くあるでしょう。
しかし、舩井氏はこう言います。
予算達成は結果に過ぎない。
日々の目的は、お客様に喜んでいただくことだ。
現場では、
以下のようなことが起こりがちです。
・原価を守ることが目的になる
・利益率を上げることが目的になる
・工程短縮が目的になる
その結果、
・品質が落ちる
・現場の雰囲気が悪くなる
・若手が疲弊する
のです。
では、本来の目的は何でしょうか。
「安全で、品質の高い構造物をつくり、
発注者や地域に喜ばれること」のはずです。
◆予算は“成長予測”
舩井氏はこうも言っています。
「予算は決めた時点での、自分たちの成長予測だ」
達成できないのは、
「自分たちが予測ほど成長していない」
ということ。
この視点は、若手育成にもそのまま使えます。
例えば、
「今年中に一人で現場を回せるようになれ」
という目標を立てたとしましょう。
それが未達だったとき、
「根性が足りない」ではなく
「成長の設計が甘かった」
と考えるべきです。
◆“活性化”という言葉の罠
「商店街を活性化しよう」
という言葉があります。
しかし、「活性化」という抽象語に目がいくと、
本質が見えなくなります。
大事なのは、
・面白い人がいる
・楽しい空気がある
・また行きたくなる
という具体像です。
建設現場も同じです。
「生産性向上しよう」
「DXを進めよう」
「働き方改革をやろう」
と唱えるだけでは進みません。
本当に必要なのは、
・若手がワクワクしている現場
・チャレンジが称賛される現場
・協力会社が誇りを持てる現場
という“具体的な空気”です。
◆遠くを見よ
歴史小説『竜馬がゆく』を書いた
司馬遼太郎氏は、坂本竜馬について、
「彼が一生をかけて伝えたかったのは
「遠くを見よ」ではなかったか」
と記しています。
建設業界も今、
担い手不足、DXの遅れ、働き方改革など、
目先の課題が山積しています。
しかし、
「未来のための今」
という視点を持てるかどうかで、
会社の方向は大きく変わります。
◆目先も大事、未来はもっと大事
目先をおろそかにしてはいけません。
安全管理も、原価管理も、今日の工程も大切です。
しかし、目先だけを見ると
守りの経営になります。
未来を見ると攻めの経営になります。
例えば、ICT導入や若手への権限移譲、
新工法への挑戦など、
これらは短期的には負荷です。
しかし長期的には“資産”になります。
◆現場を変えるのは結局「人」
商店街を変えるのは「人」。
建設現場を変えるのも「人」です。
面白い人は、面白い人を連れてきます。
前向きな所長のもとには、
前向きな技術者が集まります。
挑戦を歓迎する会社には、
挑戦する若手が集まります。
予算を追う会社よりも、“誇れる仕事”を追う
会社のほうが、結果的に数字も伸びます。
◆では、予算は不要なのか?
もちろん、そうではありません。
建設業は利益を出さなければ存続できません。
しかし、
「予算達成が目的」になると苦しくなります。
「よい仕事の結果が予算達成」であること。
この順番を間違えないことです。
◆最後に
予算に縛られると、人は縮こまります。
未来を見ると、人は伸びます。
あなたの現場は、
予算に縛られていますか?
それとも未来に向かっていますか?
目先も大事。
しかし、未来はもっと大事。
遠くを見ながら、
今日の一歩を踏み出したいものです。
社長ブログ