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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2026年2月25日
NO2499
◆「先延ばし」をしない人が行っている3つのこと
現場で若手にこう言われたことはないでしょうか。
「やることが多すぎて、どこから手をつけていいかわかりません」
施工計画、出来形管理、
協力会社との調整、書類対応。
真面目な若手ほど、全部を完璧にやろうとして、
かえって動けなくなります。
今回は、「先延ばし」をテーマに、
若手技術者の育成にも直結する
3つのポイントをお伝えします。
◆「これを全部やらなければならない」という思い込み
人は「やることの多さ」に圧倒されると、
動けなくなります。
ノーベル賞作家のジョン・スタインベックは、
500ページの大作を書くときにこう語っています。
「1日の仕事量だけに集中する。それ以外のことは考えない」
500ページを“考えない”。
ただ「今日の1ページ」に集中する。
これは、現場運営にも
そのまま当てはまります。
例えば若手に施工計画書を任せるとき、
×「これ全部まとめておいて」
〇「今日は、まず工程表のたたき台だけ作ろう」
と、実行可能な小さな単位に分けること。
若手が止まる原因の多くは「能力不足」ではなく
“圧倒されていること”にあります。
◆「完璧でなければ意味がない」という思い込み
先延ばしの2つ目の原因は
「完璧主義」です。
・完璧な図面が描けないなら提出できない
・100%理解できないなら質問できない
現場でも、
「まだ不完全なので報告できません」
という若手はいないでしょうか。
しかし、ハードルが高すぎると動き出せません。
大切なのは、ハードルを下げること。
・まずは5分だけ図面に向かう
・まずは1ページだけ書く
・まずは口頭で相談する
動き出せば、案外そのまま進みます。
若手育成でも同じです。
「所長レベルで考えろ」ではなく、
「今日は原価の視点も一つ入れてみよう」。
“少し上の負荷”が成長を生みます。
◆「ToDoリストに入れておこう」という思い込み
小さなことを後回しにすると、
頭の中が未処理案件でいっぱいになります。
2分以内でできることは、すぐやる。
・メールの返信
・確認の一言
・資料の共有
・安全書類のチェック
これは若手にも教えたい習慣です。
小さな達成の積み重ねが、
「自分はやれる」という感覚を育てます。
◆建設技術者にとっての“先延ばし”
建設現場での先延ばしは、
単なる怠慢ではありません。
・新工法の検討を先延ばし
・ICT導入の判断を先延ばし
・若手への権限移譲を先延ばし
その結果、どうなるでしょうか。
変化への一歩を踏み出せない会社は
競争から取り残されます。
◆若手が動き出す現場にするために
上司ができることは3つです。
1)仕事を小さく分解する
2)完璧を求めすぎない
3)小さな行動をすぐ承認する
「まずはやってみよう」
「1枚だけでいい」
「それで十分だ」
この一言が、若手の脳に
“前向きな刺激”を与えます。
言葉はやる気を増幅も減退もさせます。
◆最後に
500ページを書き上げる人が考えないこと。
それは「500ページ全部」です。
今日の現場も同じです。
・今日やるべき安全確認
・今日やるべき工程調整
・今日やるべき若手との対話
まずは“今日の1ページ”。
若手が動かないときは、
「全部やれ」と言っていないか、
振り返ってみたいものです。
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【編集後記】
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2月は逃げる、と言いますが
あっという間に月末のように感じます。
4月の新入社員研修に向けて
社内はバタバタしています。
希望を持って建設業界に来ていただく若者が
大いに成長されますよう、万全の準備をいたします。
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社長ブログ