建設会社のお困りごと支援 ハタ コンサルタント株式会社

社長ブログ

「図面を信じすぎるな」地下埋設物事故を防ぐ5つの鉄則【がんばれ建設2426】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年8月8日
NO2426

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◆「図面を信じすぎるな」地下埋設物事故を防ぐ5つの鉄則



地下を掘削する工事で、

埋設物を損傷する事故が後を絶ちません。

国土交通省近畿地方整備局の発表によると、

2024年度上半期の埋設物事故件数は

前年同期の2件から10件へ急増しました。



特に水道管や電力ケーブルなどの事故は、

現場停止や補修コストの増大だけでなく、

地域住民やライフラインへの影響も大きいため、

絶対に避けたい事故の一つです。



◇図面はあくまで参考。現場は違うことが多い



施工者は占用事業者

(電力会社・通信会社・水道局など)から

管路図面を取り寄せますが、

図面通りに埋まっていないことが

多いのが実態です。



・図面が古くて最新情報が反映されていない

施工時に現場対応で管路位置を変えたが、

図面が更新されていない



・マンホール付近では曲げや浅埋設が多い

そのため、図面の情報を過信せず、

必ず試掘で現地を確認することが重要です。



◇埋設物事故防止の5つのポイント



国交省や日建連が推奨している防止策は

以下の5点です。



1. 台帳・図面の事前確認

複数の占用事業者の図面を照合する。



2. 試掘・立会いの実施

管路位置を実際に掘って確認。

占用事業者の立会いを要請。



3. 埋設物の位置・深さを現場で明示

ペイントや杭で「見える化」する。



4. 作業方法を明確化

手掘り範囲や重機進入制限を明確にする。



5. 想定外の事象があれば即中断・再確認

「大丈夫だろう」と進めない。



◇指示の徹底が事故防止のカギ



2024年の事故原因を見ると、

指示の不徹底が最も多いことが分かっています。

「現場代理人と占用事業者が協議しても、

作業員に伝わっていない」というケースです。



・打合せ内容を作業員全員に周知する

・現場での復唱・指差し確認を徹底する

・近道行動を防ぐため、監督者が要所で立会う



この3点が事故防止のポイントです。



◆まとめ

地下埋設物事故は

「図面と違った」「聞いていない」

という小さなズレが原因です。

図面を信じすぎず、

現地で確認・明示・共有する

文化を徹底しましょう。



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【編集後記】
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あすから連休という方が多いと思います。

ハタ コンサルタント株式会社は8/12は勤務日で

その他はお休みです。

メルマガも、8/12以外はお休みをいただき

8/18より再開します。


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