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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年8月22日
NO2430
◆「自分には現場監督は向いていないのでは」と感じる人へ贈る言葉とは
建設現場では、日々さまざまな課題や
プレッシャーに直面します。
工程管理、安全対策、品質確保、施主対応…
どれも簡単ではなく、トラブルが重なると
「自分には向いていないのでは」
と感じてしまう人も少なくありません。
そんなときこそ意識したいのが、
「1ミリの成功体験」です。
これは聖心会シスターの鈴木秀子氏が提唱する
考え方で、小さな成功を毎日一つ見つけて
自分を褒める習慣を指します。
■大きな成果ばかりを求めない
成功体験というと「資格試験に合格した」
「大規模プロジェクトを完遂した」など、
目に見える大きな成果をイメージしがちです。
しかし、建設現場で毎日そんな出来事が
起こるわけではありません。
重要なのは、自分自身しか気づかない
小さな成功を大切にすることです。
・朝一番に現場に間に合った
・前日の反省を活かして段取りがスムーズにできた
・職人さんに「ありがとう」と言われた
・安全パトロールで一つでも改善点を見つけられた
一見すると
当たり前のことに思えるかもしれません。
しかし、こうした日々の小さな積み重ねこそが、
将来の大きな成果につながっていきます。
■心の杖となる「成功体験」
小さな成功を心の中でしっかり言語化し、
自分を褒めることはとても重要です。
成功体験は、困難に直面したときの
心の杖となり、前に進むための
エネルギーをくれます。
鈴木氏は「できるだけ大げさに表現する」と
効果が高いと語っています。
「今日は雨の中、無事に現場にたどり着いた。
交通渋滞もあったが事故もなく
安全に到着できた。
しかも必要な資料も忘れずに準備できた。
自分はえらい!」
このように、
自分を第三者のように
褒めることがポイントです。
私たちは普段、無意識のうちに
ネガティブな言葉を多く使いがちです。
だからこそ意識的にポジティブな言葉を
かける必要があります。
■1ミリの成功体験が人を変える
鈴木氏が紹介するある青年の話があります。
その青年は引きこもり、
家庭内暴力を繰り返していました。
鈴木氏は
「その日良かったことを10個書いて送る」
という課題を出しました。
最初は「ご飯を食べた」という
小さな記録ばかりでしたが、
次第に「外を10分歩いた」「花がきれいだった」
と生活が変化していきました。
数か月後には「親と穏やかに会話ができた」
「感謝を伝えられた」と、まるで別人のような
報告が届くようになったそうです。
これは特別な指導があったわけではありません。
小さな成功体験を積み重ねることが、
人を前向きに変える力を持っているのです。
▼現場で実践する3つのステップ
・毎日1つ、自分の成功を見つける
・大きさは問わない。とにかく小さな達成感を探す
・大げさに言語化し、自分を褒める
現場ではミスや課題ばかりが目立ちがちですが、
小さな成功を見逃さず共有することが、
現場力を底上げする鍵です。
■1ミリの積み重ねが安全・品質・人間関係を高める
「1ミリの成功体験」を意識すると、
日々の仕事に対する視点が変わります。
・安全面では、危険予知行動が自然と習慣化される
・品質面では、ちょっとした改善を重ねる意識が芽生える
・人間関係では、ポジティブな声かけが増え、信頼関係が築かれる
こうした変化が積み重なることで、
現場全体が成長し、結果として
大きな成果を生むのです。
■まとめ
建設現場は厳しい世界ですが、だからこそ
「できたこと」に目を向ける習慣が必要です。
1ミリでも前進した自分を認めることで、
心に余裕が生まれ、周囲にもポジティブな
影響を与えられます。
今日も一日の終わりに、
自分の中の1ミリを探してみてください。
きっと明日の現場が少し違って見えるはずです。
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【編集後記】
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先日は技術提案セミナーを実施しました。
参加者された皆さんは、会社の業績を担っているので
とても真剣に参加されました。
多くの案件の受注をされますことを祈っています。
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社長ブログ