建設会社のお困りごと支援 ハタ コンサルタント株式会社

社長ブログ

「15兆円の未完了工事」が示す、現場の本当の危機とは~縮む建設業と、私たち技術者にできること~【がんばれ建設2415】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年7月16日
NO2415


◆「15兆円の未完了工事」が示す、現場の本当の危機とは~縮む建設業と、私たち技術者にできること~



最近の報道によると、

国内で未完了の建設工事が15兆円を超え、

過去最大になったとのこと。

これは、ただの“工期遅れ”ではありません。

建設業界が、かつてない構造的な課題に

直面している証拠です。



■何が起きているのか

・建設就業者は10年間で6%減少、65歳以上が2割に達し、現場の高齢化が進行

・2024年からの残業規制により、労働時間は前年比で32時間減少

・IT導入はフランスや英国の5分の1という遅れ

・中小企業の廃業が加速し、好条件案件は大手に集中



つまり、「人手が足りない」

「時間も使えない」「設備も遅れている」

三重苦の中で、今の現場は戦っているのです。



■私たち技術者に求められること

このような状況で問われるのは、

「現場力」だけではありません。

それ以上に、「どう生産性を上げるか」

「どうICTを使いこなすか」

「どう若手を育てるか」といった、

“仕組みをつくる力”です。



たとえば…

・ICT建機の導入だけでなく、それを使いこなせる人材を育てる

・毎月の進捗報告や出来高管理をExcelではなくクラウドで効率化

・AIを使った写真整理や帳票作成で「30分仕事を10分に」



そしてもう一つ重要なのが、

「自分たちが選ばれる技術者である」こと。

大手が工事を厳選するように、

発注者も「誰に任せるか」をシビアに選びます。

そのとき、「この人なら、安心して任せられる」

と思われることが、生き残りのカギです。



■現場の未来は、今の判断で変わる

建設業はGDPの5%を占める、内需の柱です。

その現場が今、立ち止まっています。



この状況を打開できるのは、

現場で汗をかく私たち技術者の

“実践”と“変革”にかかっています。

「何とかなる」ではなく、

「自分たちで何とかする」

――そんな覚悟で、今日も現場に立ちましょう。





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【編集後記】
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今日は宮崎で講演です。

皆さんの心に響くようがんばります。


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