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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年10月8日
NO2449
◆すぐにイライラする人は現場リーダーに向いていない
現場では、思い通りにいかないことの連続です。
協力会社との調整が難航する、
上司の指示に納得がいかない、
部下の態度にイライラする――。
誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
そんなときに心に留めておきたいのが、
精神科医 和田秀樹氏の著書
『感情的にならない本』に紹介されている、
**「感情は放っておけば収まってくる」**
という考え方です。
「腹が立つ」…放っておく
「悔しい」…放っておく
「憎い」…放っておく
感情というのは、
わき上がること自体は自然な反応です。
人の言動や現場の出来事に対して腹が立ったり、
悔しかったりするのは当然のこと。
ただし、その感情を
「二念、三念」と続けてしまうと、
私たちは感情の奴隷になってしまいます。
◆「二念を継がない」ためのコツ
臨済宗の禅僧・白隠禅師は、
「二念を継がない」という教えを説きました。
たとえば――
一念「なんで私がこんなことを言われるのか」
二念「あいつだって同じじゃないか」
三念「今度仕返ししてやる」
こうした“思いの連鎖”が続くと、
冷静さを失い、判断を誤り、
周囲との信頼関係も崩れてしまいかねません。
「二念を継がない」とは
二念、三念と続けないということです。
◆感情をコントロールする技術は「ゆるめること」
小林正観さんはこう言っています。
「ピリピリしないこと、ボーッとすることが大切」
つまり、感情に対して跳ね返そうとせず、
戦わず、**“いったん力を抜く”**こと。
「なんであの人は…」と考え込まず、
「まあ、そういう人もいる」と流してみる。
深呼吸して、しばらくスマホも手放す。
こうした小さな“放置の習慣”が、
現場の雰囲気を変える一歩になるのです。
◆リーダーは感情の取扱説明書を持っている人
若手のミスや部下の反発に対して、
強く感情的になってしまった経験は
誰しもあるでしょう。
しかし、怒りや悔しさを「放っておく」ことで、
視野が広がり、違った見方ができるようになります。
それはまさに、
リーダーとしての器を育てる瞬間でもあります。
現場代理人研修などでも
よくお話しするのですが、
「現場の空気を決めるのは、
トップの感情の安定度」です。
指示の一言にトゲがあるだけで、
若手の心は閉じてしまいます。
リーダーは何気ない言動を
してはいけないのです。
逆に、ムッとしたときに
「少し放っておく」という習慣があるだけで、
現場に穏やかな風が流れます。
感情は
“コントロール”ではなく、
“観察して流す”もの。
これを若手にもぜひ伝えていきたいものです。
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【編集後記】
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10月1日に新たなコンサルタント職社員が
入社しました。
2つの1級施工管理技士資格を保有しています。
トレーニングの後、講師デビューしますので
その際はよろしくお願いします。
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