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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年9月12日
NO2439
◆ついに「業務前自動点呼」が解禁 建設業でも活かせるICT活用とは
ついに国土交通省が、
「業務前の自動点呼」を本格解禁しました。
これまで対面でしか認められていなかった
点呼業務が、機器の活用により、
ドライバー単独で完結できるようになります。
今回の解禁は運送業界における
制度改正ではありますが、
私はこれを
「建設業にもいずれ波及してくる潮流」
と捉えています。
なぜなら、建設業でも
ICTの活用や遠隔管理が
急速に進んでいるからです。
◆なぜ「点呼のICT化」が重要なのか
建設現場でも、
「出発前の健康状態の確認」や
「アルコールチェック」「重機の安全点検」など、
作業開始前の確認業務は極めて重要です。
しかし、地方の山間部や複数現場を
かけもちしているケースでは、
「管理者による立ち会い」が
難しい場面が増えています。
これまでは「なんとか現地に行く」ことが
当然とされていましたが、
今後は「ICTを使って、遠隔で確認する」
時代がやってきます。
◆建設業にも応用できる!BSSやAI点呼システムとは
今回国交省が認定したのは、
以下のような自動点呼システムです。
・NPシステム開発の「AI点呼システム」
・東海電子の「e点呼セルフ」
・デンソーソリューションの
「BSS(Business Support System)」
・ウイズの「kenco」
特にBSSは、
遠隔点呼や労務管理、車両管理まで
一元化できるシステムで、
すでに2500社以上で導入されています。
建設業でいえば、
・朝のKY活動を映像で記録し、遠隔で報告
・重機の始業前点検をタブレットで記録・共有
・作業員の健康状態を顔認証と連動して管理
といった使い方が想定できます。
◆若手技術者にも伝えたい「ICTの力で安全を守る」という発想
若手の育成現場でよくあるのが、
「ICTは難しそう」「自分には関係ない」と
思われてしまうことです。
しかし、このような
新制度を現場に導入することで、
若手にも「デジタルの力で安全を守る」という
意識が自然と育ちます。
たとえば、
「なぜ出発前点検が重要なのか」
「どうすれば不正を防げるのか」
「どうやって効率と安全を両立するのか」
こうした“問い”を一緒に考えながら、
DXを推進していくことが、
若手の成長にもつながるでしょう。
ICTの導入は目的ではなく、手段です。
「どうすれば安全で、無駄のない現場をつくれるか」
という問いに対して、
テクノロジーの力を借りる時代です。
建設業も、制度改正の先を読み、
いまのうちから備えておきたいものです。
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【編集後記】
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業務前点呼は郵便局でも
大きな問題になりました。
これをDXの力で解決することは
とても有効だと思います。
ある建設会社が、【DXセレクション2025】
グランプリを取られました。
とても参考になる動画ですので、
ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=P0CvwdX8zbQ ←こちらをクリック
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社長ブログ