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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年5月14日
NO2391
◆どうすれば「粋な技術者」になれるのか~欽ちゃんに学ぶ言葉の力~
「粋な人って、現場にいますか?」
先日ある現場代理人の方と話していたとき、
こんな問いかけをされました。
「仕事はできる。でも、どこか人がついてこない」
そんな技術者を見かけることはありませんか。
今回は、タレント
萩本欽一さん(以下欽ちゃん)の言葉から
「言葉の選び方」と「物事の受け止め方」が、
技術者としての信頼をどう育てるかを
考えてみたいと思います。
◆異動=左遷ではない?
欽ちゃんの兄は商社勤め。
ある日、地方に飛ばされ
「もう辞めたい」と言ったそうです。
しかし欽ちゃんは、こう返しました。
「将来活躍してもらうために、健康になって
もらいたくて空気のいい田舎に転勤させよう
っていう、社長の粋な計らいなんじゃないの?」
この“解釈の転換”がポイントです。
建設業界でも異動はつきものです。
都市部から地方へ、あるいは短期から長期へ。
そのとき
「なぜ自分だけ」とネガティブに受け止めるか、
「自分を試してもらえるチャンス」と
前向きに受け止めるかで、
成長の幅は大きく変わります。
◆「なるほど」と受け止める人は、信頼される
欽ちゃんはこうも語ります。
「何かを言われた時に『でも』と返すより、
『なるほど』と言っている方が、いいような気がする」
こんな若手社員はいませんか。
・指示を出すとすぐ「でも、そうじゃなくて」と返してくる
・ちょっとした注意にムッとする
そんな若手にこそ、
まずは「なるほど」「ありがとうございます」と
言える姿勢の大切さを伝える必要があります。
受け止め方が変わると、信頼される技術者になります。
◆いい言葉は、人を幸せにする
欽ちゃんがロケ先で聞いたお嫁さんの一言。
「だって、私の好きなパパの生まれた家だもん」
この言葉に、
欽ちゃんも、おばあちゃんも涙しました。
“たった一言”が、人の心を動かした瞬間でした。
建設現場でも、心ある一言が、
若手や協力会社のやる気を引き出すことがあります。
「今日もありがとう」
「きみの成長、楽しみだよ」
「おかげで現場がスムーズに進んだ」
現場の空気は、こうした言葉で柔らかくなります。
◆去り際、別れ際にこそ「粋」が出る
現場異動や退職のとき、
嫌味を残して去る人がいます。
「やっとこの現場から離れられる」
「これで自由の身になれる」
でも、粋な人は違います。
たとえ嫌なことがあったとしても、
最後には感動して泣けるいい物語にするのです。
「この現場や仲間と離れるのがさみしい」
「みんなと一緒に仕事ができていい人生だった」
どんな別れ方をしたか。
それがその人の「技術者としての人間力」なのです。
ちなみに建設業のいい話を
動画でまとめています。
ぜひハンカチを手にしてご覧ください。
『建設業で本当にあった心温まる物語』 はこちらから
◆「粋な技術者」は、言葉を大切にする
現場で働く私たちは、
常にストレスや不安と隣り合わせです。
それでも、言葉の選び方と、物事の受け止め方を
変えるだけで、まわりも自分も前向きになれる。
若手に伝えていきたいのは、
「技術も大事。でも、言葉も大事だよ」ということ。
今日のあなたの一言が、
誰かの支えになるかもしれません。
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【編集後記】
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私の周りで風邪をひいている方が増えてきました。
季節の変わり目なので体調崩しがちですね。
くれぐれもお気を付けください。
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社長ブログ