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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年7月9日
NO2414
◆なぜ「新卒一括採用」をやめたのか?
~建設業に求められる人材マネジメントの変化~
「4月に一斉に新人が入社して、皆そろって研修を受ける」
――これが当たり前だった時代が変わりつつあります。
IT大手の富士通は、2026年入社から新卒採用も
「ジョブ型雇用」に完全移行することを発表しました。
学生のスキルや職務に応じて
採用・処遇を決めるという
「職に人をあてる」方式が、
新卒にも適用されるのです。
背景には、若手の成長意欲と
企業の即戦力ニーズとのギャップがあります。
富士通の人事責任者は
「従来の慣習では回らない」とし、
学生と企業のミスマッチを防ぐため
「長期インターン制度」の拡充を進めています。
また注目すべきは、
社内異動の「ポスティング制度」です。
富士通では社員の3人に1人がこの制度に
手を挙げ、自発的な異動を実現。
結果として本人のモチベーションも高まり、
組織も活性化したと言います。
これは建設業においても
大きな示唆を与えてくれます。
●若手が自ら「手を挙げたくなる」環境を整えていますか?
●配属・異動は一方的に決まっていませんか?
●スキルと職務の見える化はできていますか?
若手が活躍できる環境とは、
「自由放任」でも「強制管理」でもなく、
「選べる自由」と「支える仕組み」が
両立した職場です。
建設業界でも
ジョブ型の考え方を部分的に取り入れ、
若手が自らの適性を見つけ、
挑戦できる仕組みを整える必要が
あるのかもしれません。
社員が「ここで働きたい」と思える
魅力ある現場とは、どんな場所でしょうか。
令和の人材育成に求められるのは、
育てる側の「覚悟」と「変化への対応力」です。
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【編集後記】
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私は移動が多いのですが、
昨今のように暑いと、汗だくになり
その後クーラーが効いているところに入ると
急に体が冷えます。
現場で働く皆さんもくれぐれも夏風邪にご注意ください。
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社長ブログ