建設会社のお困りごと支援 ハタ コンサルタント株式会社

社長ブログ

なぜ説明が苦手な若手技術者が現場で信頼を得られないのか【がんばれ建設2436】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年9月5日
NO2436


◆なぜ説明が苦手な若手技術者が現場で信頼を得られないのか



「ちょっと何が言いたいのか分からないんだけど…」



そう言われて

言葉に詰まった経験はないでしょうか。



現場でのやりとり、

上司への報告、協力会社への依頼――

いずれも「説明力」が求められる場面です。



しかし、「何から話せばいいのか分からない」

「要点をまとめるのが苦手」という

若手技術者の声をよく聞きます。



今回は、説明が苦手な方でも

すぐに実践できる、

たった3つのコツをご紹介します。



◆【ステップ1】結論と理由を2行で伝える



最初に、一番言いたいことを明確にします。

それを「結論+理由」のセットにすることで、

相手の理解がグッと早くなります。



NG例:

「ちょっと今週忙しくて…お願いがあるんですが…」



OK例:

「結論:●●の資料作成を手伝ってほしいです。

理由:今週中にあと3つ資料を作らないといけないためです。」



現場では、回りくどい説明や前置きがあると

「で、何が言いたいの?」と

遮られてしまうこともあります。

最初の2行で要点を押さえるクセをつけましょう。



◆【ステップ2】「結論・理由・詳細」の3つの箱を頭に立てる



話がまとまらない人は、

脳内に「話の箱」がない状態です。



そこで、以下の3つの順番で

話すことを意識しましょう。



結論(何が言いたいのか)

理由(なぜそう言うのか)

詳細(具体的にどういうことか)



例えば:

「来週の朝礼で発表させてください(結論)。

月曜日に入場する新しい協力会社に

注意事項を共有したいからです(理由)。

特に、重機の動線と資材置き場の位置について

説明する必要があります(詳細)。」



このフレームを使えば、

どんな説明でも軸がブレません。



◆【ステップ3】30秒以内で伝える



人が集中して話を聞けるのは

約30秒までだと言われています。

それ以上長いと、相手の意識が他に向かい、

「長い」「分かりにくい」と感じさせてしまいます。



おすすめの練習法:

・タイマーを30秒にセットして、練習する

・スマホで録音して聞き直す

・1日1回、部下や同僚に「30秒報告」を実践する



短く伝える力を鍛えると、現場での報告も、

上司との会話も、格段にスムーズになります。



◆最後に



建設業は「技術職」ですが、

「説明力」も立派な技術です。



報告・相談・依頼

どれも説明がうまくできる人ほど、

信頼され、任され、

成長していく傾向があります。



まずは次の現場打ち合わせから、

「結論+理由」の2行で

話す練習を始めてみませんか?



*************************************************
【編集後記】
*************************************************

日本列島に台風が接近しています。

これから10月までは

いつ襲来するか分かりませんね。

くれぐれもご安全に。


*************************************************

研修・個別コンサルティングの ご相談・お問い合わせ

0120-926-810

平日 9:00 - 11:50 / 13:00 - 17:00