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がんばれ建設
～建設業専門の業績アップの秘策～
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年11月5日
NO2459
◆アイデアは現場で生まれる──創造力を高める「4B」とは
最近、現場での工夫や改善提案が少ない、
と感じている方はいないでしょうか。
「アイデアが浮かばない」
「いい技術提案が思いつかない」
そんな時に役立つのが、
“会議室ではなく現場で生まれるアイデア”
という考え方です。
精神科医・樺沢紫苑氏の
著書や言葉を参考にすると、脳科学的にも、
創造性を引き出すには特定の
“リラックスした場”が最適だとされています。
その代表例が「創造性の4B」
──Bar（バー）、Bathroom（風呂・トイレ）、
Bus（乗り物）、Bed（ベッド）です。
それぞれの頭文字を取って、4Bと呼ばれています。
【創造性の4B】とは？
Bar：軽く酔って心がほぐれたとき
Bathroom：入浴中やトイレでリラックスしているとき
Bus：バスや電車など、乗り物でボーッとしているとき
Bed：就寝前やまどろみの中
これらのシーンでは、
脳が「シータ波」を出しやすくなり、
創造力を刺激する“アセチルコリン”が
分泌されやすい状態になります。
つまり、緩んだ脳が新しい発想を生むのです。
◆アイデアは会議室ではなく現場でこそ生まれる
建設業の技術者にとって、
発想力や改善提案力は重要です。
ところが、多くの技術者が
会議室でアイデア出しに頭を悩ませています。
しかし脳科学的には、
これが逆効果である可能性が高いのです。
もちろん、情報収集やディスカッションなどの
“インプット”は必要です。
でも、真に独創的なアイデアは、少し脳を
緩めたとき─つまり、現場での何気ない会話や
移動時間の合間に「ふと」浮かんでくることが多いのです。
『踊る大捜査線』の名台詞を借りれば、
「アイデアは会議室で生まれるんじゃない！ 現場で生まれるんだ！」
これは技術者にとって、まさに本質を突く言葉です。
◆1000年前から語られていた「創造の場」
実はこの「4B」と同様の考え方は、
1000年前の中国・北宋時代の学者、欧陽脩
（おうようしゅう）も語っています。
彼は、以下の3つの場を“発想の場”としました。
馬上（ばじょう）＝乗り物
枕上（ちんじょう）＝ベッド
厠上（しじょう）＝トイレ
まさに「創造性の4B」と一致します。
1000年経っても、人の脳の性質は変わらない
ということでしょう。
◆サードプレイスでひらめきを得る
現代において、創造性を高める
もう一つの場が「サードプレイス」です。
サードプレイスとは、
自宅でも職場でもない第3の居場所。
例えば、オフィスに併設されたカフェスペース、
共用ラウンジ、あるいはコワーキングスペース
などが該当します。
実際、ChatWorkやLegaseedといった企業では、
バーやシアタールームを設けており、
社員同士の自然なコミュニケーションから
新たな発想が生まれているといいます。
建設現場にも、「サードプレイス」を
取り入れる工夫ができるかもしれません。
休憩所の雰囲気を少し変えるだけでも、
若手社員の発想を後押しできるでしょう。
◆今週のひとこと
「創造力とは、何かを考え出す力ではなく、
ふと浮かぶものを受け入れる準備である」
慌ただしい日常の中でこそ、「考えない時間」を
意識的に持つことが大切です。
現場で働く皆さんにこそ、創造的な瞬間が
待っているのかもしれません。
ハタ コンサルタント株式会社では、
評価の高い技術提案書を作成する
技術力を向上させるセミナーを開講しています。
提案力を高めたい方はぜひご参加ください。
◆技術提案 文章力・提案力 強化 2日間コース
2025年11月11日（火）～11月12日（水）
2026年2月17日（火）～2月18日（水）
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【編集後記】
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26年4月の新入社員内定式が終わり、
受け入れ準備を進めている
建設会社が多いようです。
ハタコンサルタントにも
新入社員研修のお申し込みが届き始めました。
例年早々に満席になりますので、
検討中の方は早めにお申し込みください。
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