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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年5月9日
NO2389
◆三流技術者は「がんばる」だけ、一流技術者は「4つの力」を磨いている
現場で
「がんばっているのに、なぜかうまくいかない」
と悩んでいる方はいないでしょうか。
がんばりだけでは、
リーダーとしての成果はなかなか出ません。
実は、リーダーが
1人の時間に何をしているかが、
現場やチームの成果を大きく左右します。
今回は、建設技術者としてリーダーシップを
高めるために、ぜひ意識してほしい
「4つの力」について紹介します。
◆1.思い込みを捨てる
「こうあるべきだ」「自分の方が正しい」
という思い込みを捨て、
フラットに物事を見る力です。
たとえば、
「この若手は頼りないから任せられない」
と思い込んでしまうと、
成長の芽を摘んでしまうことになります。
(現場事例)
ある現場代理人は、
ベテラン中心で進める方針を改め、
若手にも施工計画の一部を任せたところ、
思いがけない工夫が生まれ、
工期短縮に成功しました。
思い込みを捨てることで、
組織の力を最大限引き出すことができたのです。
◆2.自分に問いかける
リーダーは、答えを出すよりも
「問い」を立てることが大切です。
たとえば、
「なぜミスが起きたのか?」ではなく、
「どうすればミスが起きにくい仕組みを作れるか?」
と自分に問いかけること。
(現場事例)
「工事中の転倒事故」が多発した現場では、
「なぜ注意しないのか?」と責めるのではなく、
「どんなルールや仕組みなら、
自然に安全確認をするだろうか?」
と問い直しました。
その結果、作業前に全員で
「指さし呼称」を行う仕組みを導入し、
事故ゼロを実現しました。
◆3.やる気を高めるひと言を発する
リーダーは「やる気を出せ」と
命令するのではなく、部下の中の
やる気を呼び覚ます存在であるべきです。
(現場事例)
ある若手社員が
「自分の仕事が現場に役立っているのか不安だ」
と漏らしたとき、上司はこう声をかけました。
「君が書いた施工図がなかったら、工事は進まなかったよ」
たった一言が、若手の意欲を大きく引き出し、
次のプロジェクトでは自主提案が増えました。
部下の中に眠っている力を喚起することが、
チーム全体の成長につながります。
◆4.行動を促す仕組みを作る
現場がうまく回るためには、
「自然と動く仕組み」が必要です。
人を叱るより、仕組みを整える方が早いのです。
(現場事例)
ある工事現場では、
進捗報告の遅れが課題でした。
そこで、LINEグループを使って、
各作業終了時に
写真と一言報告をする運用に変更。
結果、進捗把握が飛躍的に改善し、
上司の負担も減りました。
「行動を促す仕組み」を作ることが、
リーダーの腕の見せどころです。
【まとめ】
リーダーが1人の時間に磨くべき「4つの力」
・思い込みを捨てる
・自分に問いかける
・やる気を高めるひと言を発する
・行動を促す仕組みを作る
まずは、思い込みを捨てることから
始めてみましょう。
そうすれば、自然と問いを立て、
仲間を動かし、仕組みをつくる力も
伸びていきます。
「がんばり」だけでは抜けられない壁を、
1人の時間の使い方で超えていきましょう。
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【編集後記】
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連休明けで、本調子でないという方も
いらっしゃるかもしれません。
私はそんな時には、
養命酒 高麗人参黒酢 を飲みます。
酸っぱいですが、元気がでます。
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社長ブログ