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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年4月28日
NO2385
◆平均年齢60歳の会社が、Z世代女子とつくった“奇跡の現場改革”
「今どきの若い奴は、何を考えているのかわからん」
「すぐ辞める。やる気があるのかないのかも分からない」
そう嘆く声を現場でよく耳にします。
たしかに、Z世代とのコミュニケーションには
戸惑いがつきものです。
しかし、彼ら・彼女らを
本気で戦力にしようと動いた町工場が、
まさに奇跡のような変化を遂げました。
今回は、そんな成功事例をご紹介します。
私たち建設現場でも活かせるヒントが詰まっています。
◆10年連続赤字からの逆転劇
平均年齢60歳。
職人の多くは無口で、現場の空気は重苦しい。
そんな中、赤字続きだった町工場
「佐藤製作所」に入社したのは、
28歳の若き常務。
しかも、大胆にも“Z世代の女性”を
新卒採用するという決断を下します。
「誰が面倒を見るんだ」
「町工場に若者は来ない」
社内から猛反対を受けながらも、
彼は諦めませんでした。
そしてインターン説明会で「銀ロウ付け」という
ニッチな技術を、熱意を持ってアピール。
結果、150人中わずか1人だったものの、
その新卒採用第1号が
大きな変化の火種となったのです。
◆“水と油”が混ざるとき、現場に化学反応が起きる
男性ばかりの無言の現場に、
Z世代の女性社員がやってきました。
最初はお互いに戸惑い、距離がありました。
しかし彼女は、わからないことを臆せずに
ベテラン職人に質問しました。
すると、少しずつ変化が起きます。
無口だった職人が、自分から若手に
話しかけるようになったのです。
それどころか、
「新しいやり方」や「効率化の提案」ですら
受け入れるようになっていきました。
結果として、不良品や納期遅延が激減。
社内のコミュニケーションも活発になり、
職場が生まれ変わったのです。
◆“多様性”こそ、現場を動かす新しい力
この事例で注目すべきは、
「職場の多様性=ダイバーシティ」が
突破口になったことです。
建設現場も同じです。
「黙って背中を見て覚えろ」という時代は
終わりつつあります。
多様な価値観を受け入れ、
それぞれの強みを活かす場をつくることが、
現場の再活性化につながるのです。
若手技術者には、柔軟で素直な発想があります。
ベテラン技術者には、経験と現場勘があります。
この2つが融合したとき、チームは一気に進化します。
◆あなたの現場にZ世代が入ってきたら?
現場の空気を変えるのは、
若手の“力”と、ベテランの“寛容さ”です。
「最近の若い者は…」で片付けるのではなく、
「彼らの視点から何が見えているか?」
「自分たちが閉ざしてしまっていたことはないか?」
と問い直してみることで、
私たちの現場も変わるかもしれません。
現場の世代交代が進む今こそ、
「多様性」への一歩を踏み出す
タイミングではないでしょうか。
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【編集後記】
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本日は連休中という会社が多いようです。
そのせいか、電話やメールが少なく
落ちついて仕事ができますね。
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社長ブログ