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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年6月16日
NO2405
◆建設業でも“内定辞退”が常態化~若手確保に向けた対応策とは~
東京商工会議所が発表した
「2025年新卒者の採用・選考活動動向に関する調査」
によれば、採用活動の厳しさが
年々増していることが明らかになりました。
■内定辞退、実に73.1%の企業で発生
調査によると、
内定や内々定を出した学生のうち、
辞退者が「半数未満」と答えた企業が47.4%、
「半数以上」と答えた企業が25.7%。
合わせて実に73.1%の企業で
内定辞退が発生しており、
前年比でも5.7ポイント増加しています。
この傾向は建設業界でも例外ではありません。
せっかく苦労して採用した若手が、
内定後に辞退してしまうというケースを
耳にすることが増えました。
■辞退を防ぐために企業がやっていること
同調査では、内定辞退を防ぐための施策として、
以下のような取り組みが多くの企業で
行われていることが報告されています。
採用担当者からの定期的な連絡(68.0%)
内定式・内々定式の実施(60.5%)
採用担当者との懇談会(47.4%)
会社見学会(43.9%)
つまり、「内定=ゴール」ではなく、
「内定後もエンゲージメントを高める活動が必要」
ということです。
■建設業でできる“内定辞退防止策”
建設業界の場合、
「入社前に現場を知る」ことが
大きな安心材料になります。
たとえば、以下のような取り組みが効果的です。
・現場見学ツアー:現場代理人が若手に語るリアルな一日を紹介
・昼食懇談会:新入社員や若手社員と内定者がざっくばらんに話す場を設定
・月1回のLINEやメールでの近況報告&一言コメント
とくに、配属予定の所長や先輩技術者からの
「ひと言」が、内定者の気持ちをつなぎ止める
強力な手段となります。
■「辞退されない企業」になるために
若手の採用競争が激化する今、
企業が選ばれる立場にあることを
自覚する必要があります。
大切なのは、“採用活動”よりも
“関係づくり”です。
・関係を途切れさせない
・誠実なコミュニケーション
・入社後のイメージを具体的に持たせる
これらを地道に積み重ねることで、
信頼と安心を与えることができます。
先日ある建設会社の新入社員に
「なぜこの会社の入社を決めたのか」
と聞いたところ
「インターン先で働く方々の対応がよかったから」
「本社の受付の方が笑顔で対応してくれたから」
とのことでした。
建設業の未来を支えるのは、今の若者たちです。
内定を出して「よかった」と言ってもらえる
企業になりたいものです。
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【編集後記】
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安全大会のシーズンとなり
多くの建設会社より
講演をご依頼いただいています。
安全な現場を続けられるきっかけになるよう、
がんばってお話しします。
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社長ブログ