■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年6月9日
NO2402
◆目の前でほめるのと陰でほめるのとではどちらの効果が高いのか
建設技術者が上司と接する様子を見て
「あいつは調子がいいだけじゃないか」
「上司へのゴマすりだ」
などといった声を耳にすることがあります。
これは豊臣秀吉(木下藤吉郎)が
信長の家臣だった頃、妬みから
陰口を叩かれていた逸話とよく似ています。
そんな中、前田利家だけは秀吉の努力を認め、
陰で「信長様から与えられた仕事を誰よりも
熱心にこなしている」と評価していました。
秀吉は後にそのことを知り、
利家の度量の深さに感激し、生涯にわたり
信頼を寄せるようになったといいます。
建設現場でも、陰で人をけなすのは簡単です。
しかし、それは必ず自分に跳ね返ってきます。
一方、陰で人をほめる「陰ほめ(かげほめ)」は、
まわりまわって本人に伝わり、
その信頼は何倍にもなって返ってくるのです。
本人を直接ほめるのはもちろん効果がありますが
陰ほめはそれ以上にうれしいものです。
◆現場での「陰ほめ」実践法
若手技術者を育てる立場の方にこそ、
次のような「陰ほめ」を
ぜひ実践してほしいと思います。
現場清掃をがんばっている若手に気づいたら、
昼休みに他の職員へ
「○○くん、朝早くから現場をきれいにしてくれてたね」
と話す。
安全書類を丁寧に作成していた部下について、
所長会議などで
「△△くんの書類、よくできてたよ」と話す。
図面の作成に苦心していた若手に対し、
「見てないところでちゃんと考えているよね」と
他のチームメンバーに伝えておく。
このような言葉は、いつか本人の耳に届きます。
そしてそれは、直接ほめられる以上に信頼を生みます。
◆SNS時代の逆風に立ち向かう「陰ほめ」
今の時代、SNSなどを通じた
陰口や誹謗中傷が横行しています。
しかし、それに巻き込まれては、
人間関係が崩れていきます。
大切なのは、
「陰で悪口」ではなく、
「陰でほめる」姿勢です。
「情けは人のためならず」と言いますが、
「陰ほめ」もまた、自分自身に返ってくる
善意の循環です。
現場の信頼関係を築くのに、
これほど効果的な習慣はありません。
今週は、
誰かを陰でほめる一言を発してみませんか。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
ほめ方、叱り方は難しいものです。
日々試行錯誤しています。
研修中によく社員さんをほめるのですが
本人に伝わっているのでしょうか。
*************************************************
社長ブログ