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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2026年2月27日
NO2500
◆DXに未着手3割、8割の建設会社が受注損失リスクを抱えている
いつもお読みいただきありがとうございます。
本日は、建設業界にとって見逃せない
調査結果をご紹介します。
2025年10月に、
ワールドコーポレーションが発表した
「DX導入に関する実態調査」です。
建設業の経営者・管理職300名への
調査ですが、その結果は衝撃的でした。
◆建設業の3割超がDXに未着手
まず驚くのはこの数字です。
・DXに取り組んでいない:31.3%
・全社的に進んでいる:わずか10.3%
DX推進の目的は、
1)生産性向上(66.7%)
2)コスト削減(47.0%)
3)工程管理(34.0%)
と、狙いは明確です。
しかし、実際には、
・BIM/CIM未活用 43.5%
・クラウド施工管理未導入 42.0%
・AI/IoT安全管理未導入 37.6%
・ドローン測量未導入 37.2%
設計・工程・安全といった基幹業務で
デジタル化が停滞しています。
◆DXが進まない最大の理由は「人」
では、なぜ進まないのか。
1位:DX推進人材の不足(47.2%)
2位:現場社員のICTスキル不足(40.5%)
そして、
・人材育成は難しいと感じている
・教えられる人が社内にいない
・現場が忙しく研修時間がない
との結果です。
「人がいない」「育てられない」「時間がない」
現場の声がそのまま数字になっています。
◆3社に1社が“受注を断った”
さらに深刻なのはここです。
ICT人材が確保できず、
・受注を断った経験あり:33.7%
・将来その可能性ありを含む:85.7%
つまり8割超が
受注機会損失のリスクを抱えています。
これは単なる業務効率の問題ではありません。
“会社の存続”に直結する問題です。
◆なぜ現場は動けないのか
日本人は「心配性」、「正確性重視」、
「失敗回避型」です。
だからこそ、
「もう少し様子を見よう」
「今のやり方でも回っている」
となりやすいのです。
しかし、その“様子見”が受注機会を奪っています。
◆DXは“システム導入”ではない
ここで誤解してはいけないことがあります。
DXとは「高価なソフトを入れること」
ではありません。
本質は、
・業務のやり方を変える
・無駄な手間をなくす
・若手の成長スピードを上げる
ことです。
例えば、
・紙の日報をクラウド化
・写真整理を自動分類
・工程会議をデータ共有型に
のような、小さな一歩から始められます。
◆若手育成こそDXの突破口
DX推進人材がいない。ならばどうするか。
「若手に任せる」のです。
今の20代は、デジタルに抵抗がありません。
・ドローン操作
・3Dモデル活用
・AI活用
など、興味を持つ若手は多いでしょう。
大切なのは、「失敗しても責任は上司が取る」
という環境づくりです。
◆DXに取り組まないリスク
DXに取り組むリスクよりも、
取り組まないリスクの方が大きいです。
・受注減
・人材流出
・若手のモチベーション低下
・働き方改革の停滞
特に若手は
「成長できる会社かどうか」を見ています。
DXが進んでいない会社は、
“成長できない会社”と
見なされる可能性があります。
◆まず何から始めるか
すべてを一度にやる必要はありません。
スタインベックが「500ページ全部を考えない」
と言ったように、まずは1つ。
・1現場でクラウド管理を試す
・1工種でICT施工を導入する
・1人、DX担当を決める
“小さく始める”ことです。
◆最後に
調査結果は、業界の現実を突きつけています。
しかし、「人がいない」、「時間がない」
と嘆いても、状況は変わりません。
建設技術者は
「道を切り拓く」仕事をしています。
ならば、DXも同じです。
変えなければならないことは変える。
守るべき品質と安全は守る。
「不易流行」の精神で、
2026年を迎えたいものです。
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【編集後記】
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がんばれ建設メルマガが
2500号を迎えることができました。
これも多くの皆さんが本メルマガを開封し
読んでいただいているおかげです。
次は3000号目指してがんばります。
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社長ブログ