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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年3月19日
NO2369
◆管理職は本当に罰ゲームなのか。建設技術者のキャリアを考える
最近、「罰ゲーム化する管理職」という言葉を
耳にすることが増えました。
人材不足や働き方改革の影響で
管理職の負担が増す一方、
待遇やワークライフバランスが
改善されていないため、
「管理職になりたくない」という人が
増えているのです。
特に建設業界では、
管理職の役割がますます重要になっています。
若手技術者の指導や
現場マネジメント、顧客対応など、
多くの責任を担うポジションです。
しかし、これを「罰ゲーム」と捉えるか、
それとも「成長のチャンス」と捉えるかで、
キャリアの広がりは大きく変わります。
◆管理職を敬遠する主な理由
各種調査によると、
多くの人が管理職を敬遠する理由として
次の5つを挙げています。
・出世欲の低下
「管理職になっても魅力を感じない」
「家族や趣味の時間を大切にしたい」
・責任の重さ
「部下の失敗まで責任を負うのがプレッシャー」
「上司と部下の板挟みになるのが辛い」
・長時間労働の不安
「自分の業務に加えて、部下のフォローやトラブル対応も増える」
「結局、管理職が最後まで残ることになる」
・適性への不安
「人をまとめるスキルに自信がない」
「リーダーとしての振る舞いがわからない」
・待遇面の不満
「責任が増えるのに給料はあまり上がらない」
「管理職になっても裁量が少ない」
このように、
管理職を敬遠する人が増えている背景には、
多くの課題が存在します。
しかし、これらの課題を乗り越えることで、
管理職の仕事には大きなやりがいと
メリットがあるのです。
◆「なんちゃって管理職」と「本物の管理職」の違い
管理職には、大きく分けて
「なんちゃって管理職」と
「本物の管理職」がいます。
・なんちゃって管理職の特徴
上司からの指示をそのまま部下に伝えるだけ
会議では「現状報告」ばかりで、改善策を考えない
DX推進に消極的で、従来のやり方に固執する
・本物の管理職の特徴
目標達成のための施策を考え抜く
組織全体を俯瞰し、適切に人員配置する
部下の成長を支援し、育成に力を入れる
◆建設技術者として管理職を目指すメリット
管理職に対する
ネガティブなイメージが先行しがちですが、
実際には多くのメリットがあります。
・キャリアの広がり
現場経験を活かして、より大きなプロジェクトを担当できる
組織の中での影響力が増し、自分の意見が通りやすくなる
・働き方の改善
「自分が動く」のではなく、「人員配置を適切に行う」ことで業務負担を適正化
適切なマネジメントをすれば、ワークライフバランスも実現可能
実際に、ある建設会社の施工管理技術者は
「管理職になってから、無駄な残業が減り、
業務の効率化が進んだ」と話しています。
業務の効率化を行うことで、
組織全体の生産性を向上させ、
自分自身の時間も確保できるのです。
◆まとめ
管理職は決して罰ゲームではありません。
むしろ、成長のチャンスを得られる
貴重なポジションです。
もちろん、プレッシャーや責任は増えますが、
それを乗り越えた先には大きな達成感と
市場価値の向上が待っています。
建設技術者としてのキャリアを広げるためにも、
「本物の管理職」としてのスキルを磨き、
マネジメントの力をつけていきましょう。
ハタ コンサルタント株式会社では、
工事部長、課長が「本物の管理職」になるための
研修を実施しています。
詳しくはこちらです。
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【編集後記】
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4月からの新入社員研修に備え、
体調管理に留意しています。
万全の体制で、新たに業界に来ていただいた
方々をお迎えします。
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社長ブログ