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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年12月1日
NO2469
◆若手を指導するためになぜ「言葉」が必要なのか~名将・野村克也に学ぶ
私たち建設技術者は、現場で動いてなんぼ、
という感覚が染みついています。
測量して、施工して、工程を調整して
現場での判断や行動で物事を動かしてきました。
「見て覚えろ」「背中で語れ」
そんな文化の中で成長してきた方も
多いのではないでしょうか。
しかし、ある時から私は、
言葉がなければ、技術も経験も伝わらないという
事実に気づかされました。
名選手が必ずしも名監督になれない
と言われる理由は、
「感覚でできてしまった人は、言葉で説明できないから」
だと言われています。
自分が苦労せずにできたことは、
理屈で教えるのが難しい。
でも、若手技術者にはその
「なぜそれが必要なのか」
「どうすればできるのか」を、
言葉にして伝えなければならないのです。
私も以前は
「この程度のことは、言われなくても
分かってほしい」と思っていました。
しかし、ある若手社員が
「どうしてこの手順じゃないとダメなんですか?」
と質問してきたとき、
うまく答えられませんでした。
そのとき説明できなければ、
指導ではないと痛感したのです。
名将・野村克也氏も
引退後に言葉の大切さに気づき、
本を読み漁ったといいます。
心に響いた言葉には赤線を引き、
ノートに書き留め、蓄積していきました。
その結果、自然と「語れる人」に
なっていったのだそうです。
私たちも同じです。
現場での経験、苦労、知恵。
それらを次の世代に残すには、
言葉にして伝える力が必要です。
そのためには、自分の語彙力を増やし、
表現力を高めておく必要がある。
その手段として、やはり「読書」は欠かせません。
スティーブ・ジョブズは
「Connecting the dots(点と点がつながる)」
と言いました。
読んだ本の中の一節が、
あるとき現場での若手指導に活きる。
尊敬する先輩から聞いた言葉が、
会議の場で信頼を得る鍵になる。
言葉を仕入れることは、
自分の武器を増やすことに他なりません。
これからの技術者には、施工の技術だけでなく、
「言葉で伝える力」が求められます。
言葉を持たない技術者は、
時代とともに置いていかれます。
「自分の言葉」を持つ。
それが、令和の現場に必要な
リーダーの条件ではないでしょうか。
4月に入社する新入社員にも
「言葉」で伝える必要があります。
ハタ コンサルタント株式会社では
しっかりと施工技術を言葉で伝え、
現場で実践する「新入社員研修」を
全国7箇所とオンライン形式で開催しています。
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