■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年10月6日
NO2449
◆進化するAIにより施工管理技術者の役割はどう変わるのか
最近、建設現場における
AI活用のニュースを耳にすることが増えました。
「AIで現場がどう変わるのか?」という質問を、
若手からベテラン技術者までよく受けます。
今回は、建設業におけるAIの活用事例と、
今後どのように人の役割が変わっていくのかを
整理してお伝えします。
◆中小企業でも導入できる「スモールAI」
「AI導入なんて、大企業しかできないでしょ?」
と思われがちですが、実は最近では
スモールスタートが可能になっています。
例えば、
・既存の監視カメラにAIを後付けし、
安全帯やヘルメットの着用確認を自動化。
・ドローンで空撮し、
AIで資機材の数や配置を分析。
・赤外線ドローンとAIで
外壁劣化を非接触・非破壊で調査。
これらはすでに国内で実用化されており、
ものづくり補助金などの活用で
初期投資を抑えることも可能です。
◆注目すべき4つのAI導入事例
以下は、実際に
国内で導入が進んでいる事例です。
1. DeepX×オリエンタル白石
地盤掘削用のケーソンショベルをAIで自律運転。
GUIで作業指示を出し、安全性と効率を両立。
2. 長岡塗装店
赤外線ドローン+AIで外壁点検。
足場が不要となり、
コスト1/10、危険作業ゼロを実現。
3. 鹿島建設
ドローン+AIで資機材を自動認識。
作業時間を2時間→30分に短縮。
3Dモデル化で“見える化”も。
4. NSK
AIカメラで危険区域侵入をリアルタイム警告。
資材の配置・数量も自動で認識可能。
◆現場監督の役割が「司令塔」へ進化
AI導入が進むことで、
現場監督や作業員の役割も進化しています。
特に現場監督は、以下のような
“戦略的な判断”が求められるようになります。
・AIが提供する施工データや進捗予測に基づいて判断。
・作業員の負荷や配置をリアルタイムで調整。
・複数工程をAIエージェントが統合的に支援。
「現場の司令塔」としての力が
問われる時代になってきています。
◆若手作業員は“テクニカルスタッフ”へと進化
作業員も、重機の自動運転、
AIカメラ、ドローン操作など、
技術的な業務が求められます。
この変化は、肉体的な負担軽減だけでなく、
「若手人材の定着」にも寄与します。
さらに熟練技能者の職人技も
AIで“見える化”され、
次世代への技能継承も可能になります。
◆「AIが現場を奪う」のではなく「人が進化する」時代へ
AIは敵ではありません。むしろ、
“人の判断力や創造性を引き出す道具”
として機能します。
重要なのは、技術を「使いこなす力」です。
AI導入をきっかけに、若手や現場監督の
“働き方”が進化しています。
ぜひ、AIと協働する未来を
前向きに捉えていきましょう。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
AIの進歩は著しく、まさに日進月歩です。
決してAIに使われず、AIを使いこなす気持ちで
対応します。
*************************************************
社長ブログ