社長ブログ

【がんばれ建設】NO744【建設技術】「万象に天意を覚える者は幸いなり」

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2014年12月22日
お世話になっている皆様。
いつもありがとうございます。
ハタ コンサルタント株式会社 降籏達生(ふるはたたつお)です。
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今日の一言
「人類のため国のため」
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アンケートに多くの方に回答いただき
ありがとうございました。
たくさんの激励の言葉もいただき
うれしく思いました。
追ってとりまとめてお知らせします。

では本日のメインコンテンツです。

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「万象に天意を覚える者は幸いなり」

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土木技術者の先駆けとして
731年日本最古のダム式ため池である大阪府の狭山池を造った行基
821年に香川県満濃池を造った空海があげられます。

それから、すこし間が空きますが、
琵琶湖の水を京都に流す琵琶湖疏水は明治23(1890)年に
完成し、土木技術者田辺朔郎が大きく関与しました。

また昭和5(1930)年台湾、烏山頭ダムを造り
10万ヘクタールの農地を造った八田與一、
そして昭和6(1931)年信濃川補修工事を行った青山士(あきら)
は日本の土木技術の礎を築きました。

ここでは青山士の半生を振り返りましょう。
青山士は明治11年静岡県磐田市に生まれました。
当時静岡県に流れる天竜川は氾濫や堤防決壊を繰り返し
流域の農民たちは飢餓や餓死に見舞われていました。

土木の仕事こそ人々を救済する道であると考えた青山士は
東京大学土木工学科に入学し、心の師であった
内村鑑三の次のことばに大きな影響を受けました。

「二宮尊徳先生は、印旛沼の開墾事業は
道徳問題であると考えました。
測量や工事だけが土木事業と考えてはいけません。
二宮尊徳先生は、高潔な志を持って開墾事業を行ったのです。
利潤だけを考えて土木事業をするのではなく
世の中への誠を考えながら事業をなすべきです」

大学卒業後、師広井勇の進めもありアメリカに渡り
その後、パナマ運河建設工事に携わりました。
東京大学を出て、現場に配属と言うことなので、
現場監督かと思いきや彼は現場作業から始めました。
本人は「ブルーワーカーでした」と言っています。
この経験が青山士を官僚的な人物ではなく、
真の技術者にしたと言っても過言ではないでしょう。

青山士はその後、荒ぶる川と言われる荒川放水路
さらに鬼怒川改修に携わります。
1924年に竣工した荒川放水路の朱色は、土木構造物というよりは、
むしろ鳥居を思わせます。
今はすでに稼働しておらず遺産になっています。
その隣には稼働中の青水門があって、これは1982年に造られたものです。
赤と青のコントラストが、それぞれの役目と歴史を感じさせます。

昭和2(1927)年新潟で大事故が起こります。
1922年に竣工したばかりの信濃川・大河津分水自在堰が
大水の影響で陥没してしまったのです。
そのことで信濃川本川に流れ込む水が枯渇し
船の航行ができなくなりました。
その上、田植後の農民たちは水の奪い合いをし始めたのです。

青山士はこの現場に着任し
4年という短期間で新たな可動堰を構築しました。
厳格かつ高潔な青山士の姿は周囲の人々に
人格的な影響を与え、この周辺の地域でこのころ生まれた
男児に「士」(あきら)の名前をつける家庭が多かったほどです。

昭和6(1931)年、可動堰は完成しました。
そこには次の文字が刻まれています。

「萬象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ
人類ノ為メ国ノ為メ」

万象に天意を覚えるものは幸せなり
人類のため、国のため

以下は私の意訳です。

人の力は天の力に決しておよびません。
ほんの小さな穴で会ってもそれをおろそかにすれば
大きな堤でも決壊してしまいます。
人々が力を合わせて国土の保全、国民の安全を
守りましょう。

青山士は次のように語りました。

「私共土木に従事して居る者は脚絆掛で泥足袋・泥服で
毎日毎日土龍のやうに何年も土をほじくって居るけれども、
恐らく東京近辺の人は私共が何をして居ると
云ふことを知って居る人はあまり無いだらうと思ひます。
(中略)工人或いは技術者が連合して、
相当に我々の出来得ることも広告した方が
却って良いだらうと私は考えるのであります。」

これなどは今でも語るべきことですね。
青山士の意思を汲んで土木技術者としてきちんと
伝えていきたいと改めて思いました。

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