社長ブログ

【がんばれ建設】NO 885 【建設技術】「大阪府が設計会社に86億円の損害賠償」

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がんばれ建設
〜建設業専門の業績アップの秘策〜
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2016年6月16日

お世話になっている皆様。
いつもありがとうございます。
ハタ コンサルタント株式会社 降籏達生(ふるはたたつお)です。
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今日の一言
「プロとしての仕事をしよう」
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http://csi.or.jp/?p=1884

では本日のメインコンテンツです。
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「大阪府が設計会社に86億円の損害賠償」

■若手施工技術者育成3ヶ月コース(現場経験3~5年対象)
2016年7月

若手施工管理技術者(入社2~7年)育成 3か月コース【2019年度】

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私はヨーロッパに公共工事の受発注システムを
視察に行ったことがあります
その際、ある国の発注担当者と話をしました。

私「もしも工事完成後、建設物に問題が
発生したらどのように対応するのですか」

発注者「工事を担当した建設会社の施工管理技術者が
責任を負います」

私「もしも損害金額が1億円など多額だったらどうするのですか」

発注者「施工管理技術者が1億円を支払います。
もしも支払えないときのために、多くの施工管理技術者は
保険に入っています」

日本であれば、完成検査が終わり建設会社が
発注者に建設物を引き渡せば
その後の責任は発注者にあるという考え方が普通です。
そのためこのヨーロッパの考え方に驚きました

しかし責任が大きいがために、施工管理技術者の
ステータスが高く、世間から尊敬される仕事だとも言っていました。

阪神高速大和川線「設計ミス」事件が起きました
設計ミスに対して、大阪府が86億円の損害賠償を求めた
というものです。

以下日経コンストラクションから引用します。

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争いの舞台は、大阪府が整備を進める阪神高速大和川線のうち、
常磐東ランプが本線と合流する開削区間だ。
シールド機の発進基地となるたて坑2基を
ニューマチックケーソン工法で沈設した後、
たて坑に挟まれた開削区間を掘削。
トンネル躯体を構築して埋め戻す予定だった。

たて坑の沈設が終わり、開削区間を半分ほど掘り下げた時点で、
たて坑の安定性が問題となった。
府によると、そのまま側面を掘削し続けた場合、
支えを失ったたて坑が背面の土圧と水圧に押されて
内側に滑動・転倒する恐れが出てきたという。

府は2012年8月、掘削工事を中止。
周囲の地下水位を下げてたて坑背面に掛かる水圧を
小さくしたうえで、延長200mもの仮設スラブを
たて坑間に構築して支える「安定対策」を、
有識者などから成る大和川線技術検討会での議論を踏まえて決定した。

そして、たて坑の詳細設計を担当した
日本シビックコンサルタントのミスが原因で
工事費が約41億円も増えたとして、14年6月、
約7億5000万円の賠償を求めて大阪地裁に訴えを起こした。

なおもプロジェクトの迷走は続いた。
15年12月、現場周辺の住宅地に地盤沈下を引き起こす
恐れがあるとして、府が地下水位の低下を断念。
安定対策を変更したのだ。
府は、変更に伴う約56億円の増額分も含めて、
日本シビックに賠償を求めた。

その結果、請求額は当初の約7億5000万円から約86億円に膨れ上がった。
工法の再変更で、16年度末を予定していた大和川線の
全線開通は19年度末に遅れる異常事態となった。

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問題の争点は
(1)日本シビックには、開削区間を掘削しても
自立するたて坑を設計する義務があった

(2)側面を掘削すると、たて坑が滑動・転倒する恐れが
あることを府に指摘する義務もあったがこれを怠った。

とのことです。

松井大阪府知事は
「コンサルタント会社は、プロです。
プロとして提出をされた成果物については、
瑕疵(かし)があってはならないと僕はそう思いますし、
瑕疵が出た場合は、責任をとっていただきます」。
と議会で発言しました。

詳細は不明なので本件への具体的なコメントは控えます。

しかし一般論として
私は設計担当者、施工担当者は
このようなプロとしての責任を負っているという
自覚をより高くもって仕事をすべきだと思います。

そのことで、建設技術者の社会的価値が
高まり、現在問題になっている
担い手確保の解決策になると思います。

************【現在募集中の建設セミナー情報】****************

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2016年7月

若手施工管理技術者(入社2~7年)育成 3か月コース【2019年度】

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2016年9月7日(水) 9:30~17:00

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2016年11月9日(水)~10日(木)

工事部課長 組織管理力・人材育成力強化2日間コース

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【編集後記】
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担い手確保に関する講演依頼が増えています
一人でも多くの方が建設業に入職していただけるよう
がんばります。
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