【がんばれ建設】NO 999【建設技術】「選挙に学ぶ、心に響く言葉、響かない言葉」
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がんばれ建設
～建設業専門の業績アップの秘策～
作者；ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2017年11月15日
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お世話になっている皆様。
いつもありがとうございます。
ハタ コンサルタント株式会社 降籏達生（ふるはたたつお）です。
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今日の一言
「一言で心をつかめ」
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来年4月からの新入社員を採用することに決めた
建設会社が増えています。
一方、内定を出した学生が「不安」を感じているのも事実です。
先日の新聞記事によると、今年度の内定辞退率は
64％だそうです。
「建設会社でやっていけるだろうか」
「本当にこの建設会社で良かったのだろうか」
そんな内定者の不安を楽しみに変えるためのセミナーを
東京、名古屋、大阪で開催します。
また迎える建設会社の上司となる予定の方々も
やはり「不安」を感じています。
「若者を育てることができるだろうか」
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では本日のメインコンテンツです。
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「選挙に学ぶ、心に響く言葉、響かない言葉」
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法政大学教授 坂本光司先生
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総選挙にて各党の「キャッチコピー」に着目しました。
まず、各党のキャッチコピーは次のとおりです。
自由民主党 「この国を、守り抜く。」
公明党 「教育負担の軽減へ。」
希望の党 「日本に希望を。」
日本共産党 「力あわせ、未来ひらく。」
立憲民主党 「まっとうな政治。」
日本維新の会 「消費税増税凍結！身を切る改革で教育無償化。」
社民党 「憲法を活かす政治」
日本のこころ 「次世代へのメッセージ」
政党のキャッチコピーには、3つの法則があることが分かりました。
●法則1：字数を短くする
選挙は短期決戦のため、端的なメッセージで
有権者に趣旨を伝えなくてはいけません。
平均すると10字～15字。
このくらいの文字数であれば、
言葉を見ただけで何が書いているのかすぐに理解できます。
しかし、これ以上の文字数になってしまうと、
「見る」から「読む」に意識をシフトする必要があり、
伝達力が弱い言葉になってしまいます。
●法則2：組織の特徴や方向性が端的に分かる言葉を使う
一言で、その組織にどんな特徴があり
何を目指しているのかがわかる言葉がよいです。
小泉元首相が「自民党をぶっ壊せ」「郵政民営化」
と語って選挙で大勝して事を思い出します。
●法則3：真面目で分かりやすい言葉を選ぶ
3つ目の特徴は「まじめで分かりやすい言葉」
を選んでいる点です。当たり前のことですが、
政治は「ふざけた人」よりも「まじめな人」に
やってもらいたいのが国民の心情です。
そのため、使う言葉からは誠実さを伝える必要があります。
また、選挙は老若男女が対象になるため、
若い人しか知らない流行りの言葉や、
専門用語を使ったキャッチコピーなどは、
極力、使わないようにしています。
この3つのポイントを考えると
各党のキャッチコピーには善し悪しがあります。
まず、日本維新の会です。
『消費税増税凍結！身を切る改革で教育無償化。』
は、端的にメッセージを伝えなくてはいけない選挙戦において、
あまりにも長すぎるキャッチコピーといえます。
加えて、漢字が多用されているキャッチコピーのため、
一瞬でメッセージが読み手に伝わりにくいという難点もあります。
次に「希望の党」と「立憲民主党」です。
『日本に希望を。』と『まっとうな政治。』
というキャッチコピーは、
短い言葉で伝わりやすい利点がある反面、
具体性に欠ける言葉のために、
読後の印象が薄くなってしまうところがあります。
選挙における言葉作りで大切なことは
『私たちの政党に票をいれてくれたら、こういう政治をしますよ』
という、“選挙後”をイメージさせることです。
日常の買い物のシーンでいえば、
『この商品を購入したら、このような生活になりますよ』
と、“購入後”をアピールする宣伝文句のほうが、
商品は売れてくれます。
例えば、店頭で通勤用のバッグが売られている場合、
商品の前にPOPで『ノートパソコンが入ります』
とキャッチコピーが掲げられていれば、
購入者はノートパソコンを自宅に持ち帰る
“購入後”のシーンを想像することができるようになります。
また、同じように具体性に欠けたキャッチコピーの分類でいえば、
日本共産党の
『力を合わせ、未来をひらく。』
と社民党の
『憲法を活かす政治』
さらには、日本のこころの
『次世代へのメッセージ』
の3つに関しても、厳しい点数をつけざるを
得ないところがあります。
そのような中で、政党のキャッチコピーとして優秀だったのが、
自由民主党の
『この国を、守り抜く。』
と公明党の
『教育負担の軽減へ。』
です。
自民党や公明党を応援しているわけではなく、
あくまでキャッチコピーの客観評価ととらえてお読みください。
自由民主党の
『この国を、守り抜く』
に関しては、具体性には欠けるものの、
“守り抜く”という言葉に、北朝鮮問題や生活、増税、景気、
全ての意味合いを盛り込むことができています。
また、公明党の『教育負担の軽減へ。』に関しては、
具体性もあり、選挙後もイメージできる言葉なので、
非常に分かりやすいと言えます。
政党として、多くのマニフェストがあったのにもかかわらず、
訴えなければいけないことを1つに絞ったことも、
メッセージ性を強めた要因と言えるでしょう。
今回の総選挙のもう1つのポイントとしては、
野党が既存政党を倒すことばかりを意識し過ぎてしまい、
肝心な“国民の目線”を見失ってしまった点が、
様々なキャッチコピーの中に目立ちました。
例えば、、
『日本をリセットする』
『古い政治を壊す。新しい政治を創る。』
よりも
『正直な人が、住みやすい国。』
『新しいリーダーが、日本を救う。』や
『増税ストップ。全力で生活を守る。』
といったような、具体的な政策と選挙後のビジョンを、
もっとキャッチコピーでアピールしたほうが良かったのかもしれません。
さて3つの不足を元に建設業に目を転ずると
優秀なキャッチコピーがたくさんあります
「木と技と心」（新和建設）
木造住宅の会社ですが、木の質と大工さんの技能に
こだわっていることがよくわかります
「住まいのおたすけ隊」（島根電工）
電気工事会社ですが、公共工事や法人向けでなく
一般家庭向けのサービスを行っている
ことが短い言葉で表されています。
「住まいの参観日」（積水ハウス）
こちらは有名なキャッチコピーですね。
音楽と共に脳裏に焼き付いています
「100年をつくる会社」（鹿島建設）
「地図に残る仕事。」（大成建設）
「子どもたちに誇れるしごとを。」（清水建設）
これらは、会社のキャッチコピーと言うよりも
建設業界全体のキャッチコピーですね
日本を代表するスーパーゼネコンですので
業界を代表して、建設業のよいイメージを作り出して
いただいています。
さすがです。
ぜひ皆さんの会社のことを一言で表すキャッチコピーを考え
受注や採用に活かしてください。
言葉のプロが分析！選挙のキャッチコピー「巧い政党・ヘタな政党」
竹内 謙礼 を参考にしました
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【編集後記】
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北海道にある北星学園余市高校の先生より
連絡があり、建設業で働きたい生徒がいるとのことです
建設業に興味のある若者が増えることは
とてもうれしいことです。
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