2011年8月1日 No.397「風評をマネジメントする」
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■〔1〕「風評をマネジメントする」
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お世話になっている皆様
いつもありがとうございます。
ハタ コンサルタント株式会社,
株式会社関西テクノファ 降籏です。
■福島原発事故以来、「風評被害」ということばを
よく聞くようになりました。
「風評」で判断してはいけないと思いながらも
東北産の牛肉に手が伸びにくくなることが
実際にはあるでしょう。
これほど「風評」というものは怖いものです。
■「風評」とは原発事故に限らず
日常的に発生しています。
「あの会社の商品は、よくない」
「あの人に仕事を頼むと、必ず失敗するぞ」
「あの会社の社員はマナーが悪い」
などということばを耳にすることがあります。
これは個人や会社に対する風評です。
いったん悪い風評が立つと、それを打ち消すには
かなりの努力が必要になります。
大切なことは、事実でない風評が立たないようにすることです。
■では、風評被害が及ばないようにするには
何に注意すればよいでしょうか。
風評を良くする5つのポイントを紹介します
■1 第一印象を良くする
第一印象を決定づける要因はメラビアンの法則と言われ
ています。
1)視覚情報=話し手が聞き手にどう映っているか 55%
⇒ 見た目、表情、しぐさ、視線
2)聴覚情報=プレゼンターの声 38%
⇒ 声の質、速さ、大きさ、口調
3)言語情報=話し手が話す内容 7%
⇒ 言葉そのものの意味
つまり見た目(外見力)と声の質で、第一印象の93%が決まります。
まずはこの2つに注意することが必要です。
■2 本心と行動を一体化させる
ところが、1)2)の非言語情報(行動)と、3)の言語情報(本心)とが
ずれていれば、
「言っていることとやっていることが違う」
と評されます。
そして「風見鶏」「日和見タイプ」という
風評が立ってしまいます。
本心と行動は一致させなければなりません。
■3 風評の一貫性を保つ
本人に対する評価を複数の人に聞いたとき
「たいへん快活な人」
「おとなしい人」
というチグハグな評価がでれば、
相手や場所によって振る舞いを変えている可能性が
あります。
そんな人の風評が良いわけはありません。
だれを相手にしても、どんな場所でも
一貫した行動をとらないといけません。
■4 外見力を上げる
外見、見た目をよくするための3つの要素があります。
1 カラーランゲージ;その人に似合う色、その場にふさわしい色
2 オブジェクト(ビジネスツール);名刺、鞄、パソコン、メガネ
3 マナー
特にオブジェクト(ビジネスツール)では
角の折れた名刺、くたびれた鞄、型の古いパソコン、似合わないメガネ
などが要注意です。
建設業では、ビジネスマナーを重視しない風潮がありますが
逆にマナーをきちんとしさえすれば、「感じの良い会社」になる
可能性があります。
■5 新しい場所で風評を作る
新しい部署、会社、顧客との出会いの際、
期待を下回る成果しか出せないと、
悪い風評が立つ恐れがあります。
これは相手から自分に対する期待が高いほど、
危険性が高まります。
このような場合は、評判を良くする3ステップが大切です
1)周囲の期待を読み、自分に何が貢献できるかを読む
周りの人に自分への期待度を聴く
2)空気を作り、「できる」と思わせる
職場の役に立つ行動をきちんと実施することで
「あいつはできる」という空気を作る
3)空気を支配し、「あなたしかできない」と思わせる
だれもできないレベルまで、仕事の出来栄えを上げ
他の追随を許さないレベルに早期に到達する
■風評をマネジメントし、味方につけ
追い風に使えるようにしましょう。
(参考文献、プレジデント8月1日号)
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■〔3〕【編集後記】
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今週は、兵庫県淡路島、三重県、岐阜県
そして愛知県に移動です。
ゲリラ豪雨に負けないようにがんばります!