2011年8月26日 NO404 【金曜版】今週の1冊「逆境を超えてゆく者へ」
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■〔1〕今週の1冊
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■今週は
今週は
「逆境を超えてゆく者へ」
新渡戸稲造著
http://p.tl/kwdA
です。
■新渡戸稲造は、1862年の江戸の末期に生まれ、
日本女子大学を設立したり、国連事務局次長を
つとめもしました。
本書は、働く青少年の精神修養と人格鍛錬を
目的として1910年前後に書かれたものを
現代人にも読みやすい形にして
本年7月に発刊されました。
■逆境をいかに乗り越えるか
順境をいかに過ごすか
爪先立ちで明日を考えよう
をテーマに書かれており、
東日本大震災後の、まさに逆境の日本には
時勢に合った書だと感じます。
■印象に残った言葉を紹介します。
「逆境を切り抜けようとせず、
ヤケになって堕落するものが
世間にはたくさんいる。
これは人物としての背丈が低く
前方が見えないからだと思う。
少し爪先立ちして前を見れば、
生きている間には、
一条の光明が前途に輝き、
希望の光が見えるものである。」
逆境のときこそ爪先立ちをせよという
前向きな言葉に心躍ります。
しかし
「志は経糸(たていと)、日々の実行は緯糸(よこいと)」
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)があってはじめて
布になるように、「思うだけでなく、やれ」という
実践哲学に思わず腰が上がる思いです。
そして
「大概の仕事はもう一息という
大切なところで厭になりがちなものである。
厭になって中止してしまえば、
それまでにしたことも無駄になる。
そこを辛抱して続けさえすれば、
必ず目的は達せられるのだ。」
と、やり出したら、やり遂げるまでやり続けよ
と継続の大切さを改めて実感します。
■とても平易な言葉で書かれているので
読みやすい本です。
逆境にある方も、そして順境にある方にも
お勧めの一冊です。
第1章 逆境を超えてゆく者へ
第2章 人生の危機は順境で起こる
第3章 決心を継続していくということ
第4章 四つの力を貯蓄する
第5章 臆病を克服する工夫
第6章 人生の決勝点
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■〔2〕【編集後記】
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今週は、研修が続きました
「現場代理人育成6か月コース」
「工事部長課長飛躍塾」
いずれも6か月間続く長期コースで
私がもっとも力の入る研修です。
研修に協力してくださるアドバイザーの方々の
愛情あふれる受講生へのフィードバックに感謝です。
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