社長ブログ

【がんばれ建設】NO 1150【建設技術】「数分で漏水を遮断する新注入材」

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2018年7月27日

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ハタ コンサルタント株式会社 降籏達生(ふるはたたつお)です。

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今日の一言
「ビル、トンネル、ダム、橋梁の補修に」
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では本日のメインコンテンツです。
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「数分で漏水を遮断する新注入材」
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清水建設とピングラウト協議会は防水材メーカーの
ダイフレックス(東京都新宿区)の技術協力の下、
地下のコンクリート構造物の漏水を短時間で恒久的に
抑える止水材「NLクイック」を共同で開発しました。
従来の加水反応型止水材と比べて、止水効果を
発揮する時間を7分の1程度に短縮できます。

開発した材料は、清水建設とピングラウト協議会が
2005年に開発した「スマート止水工法」に適用します。
コンクリートの壁厚の中心よりも深い位置まで
直径10mm程度の穴を開け、そこに加水反応型の
ポリウレタン系止水材を高圧注入する工法です。

止水材は水と反応してゆっくりと炭酸ガスを発生させます。
発泡しながら膨張し、幅0.1mm以下の微細なひび割れまで
浸透します。
反応終了後に堅固な発泡体となり、恒久的な止水効果を
発揮します。
建築などの地下の外壁のほか、トンネルやダム、橋桁など、
適用範囲は広いです。

従来使っていた止水材「NLペースト」は、開発後30年以上が
たちます。
現在まで、補修箇所からの漏水報告はないといいます。
ただし、NLペーストの加水反応は緩やかで完了まで
20分程度かかるため、漏水量が多い現場では迅速な
対応が難しいという課題がありました。

新たに開発した「NLクイック」では、従来の加水反応型
ポリウレタン樹脂にアミンと可塑剤から成る専用触媒を
添加します。
NLクイックの量に対して触媒を2%添加した場合、
温度23℃の環境下で、約3分で発泡が完了します。
触媒量に応じて反応時間を短縮でき、触媒を3%添加すると、
同条件下で反応時間は2分弱となります。
恒久的な止水効果を得られる触媒の上限値は、実験上では4%です。

NLクイックのコストは、従来のNLペーストと同等以下です。
清水建設の子会社であるテクネットが、ピングラウト協議会の
会員である防水・止水工事の施工会社などに向けて
販売を開始しています。

https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2018/2018012.html

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【編集後記】
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週末、台風が日本列島を縦断するようです。
とくに西日本の暴雨被災地に再び雨が降ることが
心配です。

西日本の建設従事者の皆様
くれぐれもご安全に。
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