社長ブログ

【がんばれ建設】NO 1341【建設技術】「ネットの便利さをカタカナなしで説明せよ」

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年6月17日

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今日の一言
「相手のわかる事例で話す」
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誰かに何かを説明したり、プレゼンしたりするときに、相手の
理解できるものから入って組み立てていくのがよいです。
これによって客観的に物事を考えられるようになります。

これが「客観的思考力」です。
「他者視点」と言い換えてもいいかもしれません。
「どれくらい他人の目線に立って物事を考えられるか」という
能力です。

たとえば、以下のような問題を、どう説明すればいいでしょうか。

【問題】

あなたはベテラン社員に、「iPadによる図面管理ソフトの便利さ」
を具体的に説明しなければなりません。
でも、そのベテラン社員は「クラウド」「アップロード、
ダウンロード」「インターフェース」などのカタカナ語が
わかりません。
「図面管理ソフトの便利さ」を、カタカナを使わないで
ベテラン社員に具体的に説明しなさい。

このように言葉が通じないときこそ求められるのが、
「客観的思考力」。
ベテラン社員目線に立って話せばいいのです。

●STEP1 相手が理解できるものを列挙する

ベテラン社員はコンピューターに関するカタカナ語がわからない
のですが、逆にベテラン社員にわかるものってなんでしょうか?

ベテラン社員が「経験していること」ならわかるはずです。
「相手が経験していること」というのは理解してもらえる場合が
多いです。

そう考えると、「クラウド」は「記録の保管場所」
「アップロード、ダウンロード」は「記録の送信、受信」
「インターフェース」は「接点」と伝えましょう。

相手が使ったことがある言葉を使うと、わかってくれるはずです。

●STEP2 自分の伝えたいものと近い事例を選ぶ

例えば結婚式の招待状を作成し、参加者に郵送することを
考えましょう。
またその招待状は、A親戚、B学生時代の友人、C会社関係と
3種類を別々に作成するとします。

そのためにはまず、招待状のひな形を作成し、A,B,C別にそれぞれ
異なる写真を貼付けます。
その上で、それぞれの宛先を封筒に記載して郵送します。

この作業を「iPadによる図面管理ソフト」上でやるとすると
どうなるか。
iPadに入力した招待状のひな形に、写真を貼り付け、そのまま
A,B,C別に一気にメールで送信することができます。

例えば現場で検査をしたとします。
工種ごと別々に手直し指摘があると、それを写真に撮影し、
iPad上の図面に貼付けます。
その後、業者ごとにメールにて検査指摘事項を一斉に配信する
ことができるのです。

●STEP3 メリットをわかりやすく伝える

結婚式の招待状を宛先ごとに、別の内容の招待状を、一斉に送る
ことができると手間が省けます。
このように「iPadによる図面管理ソフト」は業者ごとの
検査指摘事項を、業者ごと一気に送ることで、データをまとめる
手間や別々に伝える手間が省けるのです。

問題の解答

カタカナ文

インターフェースを通じてクラウドに保管した図面データに
検査写真や検査データをアップロードする。
その後、協力会社にデータをシェアすることで、検査結果を
スピーディに伝えることができる。

修正文

図面のデータを保管業者格納庫に保存し、そこにiPadをつなぐと
図面を見ることができるようにする。
検査を実施した後、写真と記録を図面に貼付ける。
その検査記録を協力会社別に送信することで、検査結果を
一斉に伝達することができる。

1)相手が理解できる言葉で、2)事例を用いて
3)メリットを話すと、意図を伝えることができるのです。

西岡壱誠著『東大ドリル“なぞなぞ”&“身近なテーマ”で
楽しみながら「自分で考える力」を鍛える』(ワニブックス)
を一部参考にしました。