社長ブログ

週休2日制工事 前年比3倍増【がんばれ建設】NO 1349【建設経営】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年7月3日

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今日の一言
「週休2日制工事 前年比3倍増」
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国土交通省の直轄工事における2018年度の週休2日工事の
実績が分かりました。
直轄土木工事の実施件数は前年度比で約3倍増となる3129件
同省官房技術調査課は「(18年度から導入した)労務費と機械
経費(賃料)の補正が伸びた要因」と、施策の効果が確実に現れ
ていると分析しています。

18年度の直轄工事における週休2日工事の実績は、対象工事の
公告件数が17年度の3841件から6485件となり、1.7倍
の増加。
災害復旧や維持工事、工期に制約がある工事を除くすべての工事
を対象とし、適用範囲を大幅に広げました。

実施件数も17年度の1106件から3129件
(前年度比2.8倍)と大きく増加しています。
公告件数に対する実施率は48.2%とほぼ半数の工事で取り組
みが見られました。

週休2日工事の実施件数の内訳は、発注者指定型が693件
(17年度は258件)、受注者希望型が2436件
(同848件)となっています。
内訳ベースで言えば、手挙げ方式と呼ばれている「受注者希望型」
が圧倒的に多い状況が続いています。

さらなる週休2日工事の推進に向け、今年度からは労働者単位
で休日を確保する交代制の導入を図ります。
現場閉所が困難な工事においても週休2日の確保を促すため、
「週休2日交代制モデル工事」を試行します。
対象は土日・祝日に作業が必要となる通年維持工事や社会的要請
により休日確保が困難な災害復旧工事です。
維持工事は複数年契約を含む契約済み工事も対象となります。

都道府県と政令市の18年度の週休2日工事の実施状況は、
17年度の39から56自治体に増加。
18年度に実施できていなかった熊本県も19年度から試行を
開始しており、都道府県単位では全団体で取り組みが行われて
います。

都道府県・政令市の実施内容をみると、56自治体のうち、
発注者指定を27自治体、労務費等補正を48自治体、工事成績
評定を49自治体が実施済みとなっています。

このような動きを見て、「これは大手ゼネコンだからできること。
中小建設会社、中小建設コンサルタントはとてもじゃないけど
週休二日制は無理です」
という声を良く聞きます。

休日を増やすためにまずすべきことは、現場作業や事務業務の
ICT化です。
大手に比べて中小はかなり遅れています。

また多能工化も欠かせません。
現場作業の多能工化のみならず、土木と建築、建築と管工事
管工事と電気工事、施工と設計、施工と営業などの多能工化も
業務のムダを省くことができます。

働き方改革は待ったなしです。
まずは一歩前進しましょう。

建設通信新聞 6月21日記事を参考にしました

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【編集後記】
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本日は安全大会にて講演しました。
500人近い方々が身を乗り出すように聞いていただきました。
私は、3人を相手に話すときも500人に対して話すときも
同じ調子で話します。
ですから話しているときの気持ちは人数にかかわらずいつも
同じなのですが、今日は話し終えたときの拍手がしばらく
鳴り止まず本当にうれしく思いました。