社長ブログ

パワハラは性格を変えず行動を変える【がんばれ建設】NO 1358【職場環境】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年7月17日

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今日の一言
「パワーハラッサーを昇進させるな」
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近年、ハラスメント研修のご要望が増えてきました。
特に建設業で多いのは、パワーハラスメント問題です。

しかしそもそも、建設業界は荒っぽい言動や行動で仕事を
してきた業界です。
私自身も建設会社に入社した当時はとまどいながらも、徐々にその
荒っぽさに慣れてきて、私自身も時には、荒っぽい言い方を
したことがありました。
その方が居心地がよかったからです。

そのような業界のため、パワハラ認定された大半の加害者は
組織にとどまりますが、納得も適切な助言も得られず置き去りに
なっているのが現状でしょう。
再発を防ぐためには、加害者に向き合うことが急務になっています。

あるパワハラ加害者だと認定されたAさんの話です。

部下に対する言動を問題視した会社はAさんを降格処分にしました。
Aさんによると、成果を出せない部下に「新人並み」と声をかけた
のは指導の一環だとのこと。
残業申請を認めなかったのは、ミスが原因の追加業務は残業に当
たらないと考えたためです。
自分も同様の指導を受けてきたといいます。

Aさんはハラスメントはよくないと認識する一方、自分はやってい
ないと思っています。
そのため、元の職場で働きたいと願ってはいるのですが、
どうすれば戻れるのか見当がつかないといいます。

いたらなかった点を本人が理解し納得しないと、自己改革には
つながらず、処分だけでは本人は理解していません。

では加害者の行動を変えるにはどうしたらいいのでしょうか。
加害者には自分なりの正義があります。
パワハラ加害者の多くは仕事熱心で、会社のためによかれと
思ってやってきたことが裏目に出て腑に落ちないと思っています。

だからこそ、その行為を相手がどう受け取ったか、会社はどう
判断したかを本人に気付かせる必要があります。

そのうえで上手なしかり方、さらにはほめ方を教えて、目に見え
る言動、行動の変化を促すことが重要です。

私は研修でよく話します。
「性格はすぐには変わりませんし、変える必要もありません。
しかし言動や行動は意志さえあれば変えられます。
性格はそのままでもよいので、適切な言動、行動は何かを知り
その言動、行動に変えてください」

つまり、リーダーは何気ない言動や行動をしてはいけないのです。

ハラスメントの撲滅には、加害者を生み出さない職場づくりが
必要です。
適切な言動や行動ができない人は、いくら仕事ができても部下を
つけてはいけません。
結果を出すからといってパワハラ加害者を昇進させるような会社
ではパワハラはなくならないのです。

日本経済 6月22日記事を一部参考にしました

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【編集後記】
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7月11日午前10時25分ごろ、長崎市川平町で地層のボーリング
調査をしていた掘削機がJR長崎線のトンネル天井を貫通し、
長崎発博多行き特急「かもめ16号」(6両編成)と接触すると
いう事故が発生しました。
先が見えないボーリングだからこそ、万全の注意を払う必要が
あります。
けが人がでなくてよかったです。