社長ブログ

恫喝せず叱ることで人は育つ【がんばれ建設】NO 1363【人材育成】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年7月24日

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今日の一言
「恫喝せず叱ることで人は育つ」
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吉本興業の社長が芸人に恫喝した、とか、怖くて話しができない
などと言われています。
一方、建設業界にも、恫喝し、怖くて話せない社長や部長が
いるものです。

それを受けて社員も部下や協力会社に同じように恫喝する
様子をよく見かけます。

これがあまり行きすぎると、今回の吉本興業の騒動のように
社員が辞めたり、協力会社が離れていったりしかねません。

ではどのように叱れば良いのでしょうか。

●叱る前に質問形式で声掛けを

そこでお勧めしたいのが、質問形式の声かけで、心の準備を
させることです。
質問には、潤滑油、あるいはクッションのような役割があります。

まずは部下に

「ちょっと、時間あるかな? 話があるんだ」
「発注者から問い合わせきていてね、説明するよ。いい?」

と事前に質問形式で声かけをしておきます。
これが心の準備をさせることになります。
この時点で部下は、上司から何か言われるな、というのがあらか
じめわかるものです。

このあたりを省略して、いきなり
「ちょっとこい!」と呼びつけたり
「クレームが来ているんだ!どう責任を取るんだ!」
と大声を出すなどは最低の伝え方なのです。

●最初は事実確認の質問から

部下を叱るときには、最初に

「君の今回のミス、原因はわかっているかな?」
「クレームがきている○○社だけど、2回目だよね?」

と、「原因」や「理由」を聞いたり
「過去」の事を合せて話すのはよくないです。

「現場で寸法が違っていたようだけど、どのような状況
だったのか説明をお願いします」

「コンクリートにクラックが入っていると発注者から
連絡が入ったんだけれど、コンクリート打設時の様子を
教えてください」

まずはこのように事実を確認します。
部下にも言い分があるでしょうから、まずは冷静に聞きましょう。

●大声を出さず、言葉で伝える

いよいよ叱らないといけない場合です。
このとき、ミスをしたとか、クレームを出したという結果を
叱るより、行うべき事をやっていないという行動を叱る方が
よいです。

「打設前に寸法確認していないのはよくないぞ」
「養生期間が規定よりも短いのは問題だ」

というようです。

まず「これから君を叱るから、そのつもりで」という意味の言葉
を自然な声のトーンで話します。
いつもは笑顔のあなたでも、この時だけは笑いは厳禁、真剣な
表情で言います。

ポイントは、大声でけなすようには話さないことです。
言葉で諭すような説諭が理想です。
言い聞かせるように、冷静な話し口調で十分です。
騒ぐよりも、かえって真剣さが伝わりますし、ハラスメントとは
思われないのです。

そして「どう? わかりましたか?」くらいの質問形で締めます。

まずは質問形式で声がけし
事実確認でヒアリングし
行動をピシッと叱る
という流れで行いましょう。

PHP人材開発松本幸夫著を一部参考にしました

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【編集後記】
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昨日から、工事部課長育成3ヶ月コース第2講を開催しています。
今回は財務管理と経営計画がテーマです。
慣れない内容なので、参加されている皆さん、頭から汗を
出しながら勉強されています。