社長ブログ

クリエイティブ・クラスを目指せ【がんばれ建設】NO 1364【建設技術】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年7月25日

**************************************************
今日の一言
「創造的専門性を持った知的労働者」
**************************************************

これまでの建設業では、決められたことを、決められたとおりに
きちんとやる(3K)が重要とされてきました。
図面や仕様書どおりにきちんと施工することが求められてきました。

ところがここ10年ほど、よりクリエイティブな能力が求められて
います。
米国の社会学者リチャード・フロリダは、「クリエイティブ・
クラス」という新しい階層が重要だといいます。

簡単に言えば、これは「創造的専門性を持った知的労働者」の
ことです。
現在では、このクリエイティブ・クラスがホワイトカラーの上位
に位置しています。

また、同じく米国の経済学者であるレスター・C・サローは
「知識資本主義」という著書の中で、これからの資本主義は
「暗黙知」が重視される世界になると訴えています。

「知識資本主義」の社会では知識が資本になるわけですが、
それはどんな知識でもいいというわけではありません。
誰もが共有できるマニュアルのような「形式知」は、勝つための
リソースにはならない。
誰も盗むことのできない知識、すなわち「暗黙知」を持つ者が、
それを自らの資本として戦うことができるのです。

フロリダとサローの考えを合わせると、これからは「専門的な
暗黙知を持つクリエイティブ・クラスを目指すべきだ」という
ことになるでしょう。

現場にあった技術提案、創意工夫を考える
原価低減、工期短縮のための自動化、機械化、ICT化の施工方法を
考える
残業を減らし、休日を増やすような働き方を考える
人手不足を解消し、社員が定着するような自社の魅力発信方法を
考える

などを考え抜ける人こそが、これからの建設会社に必要な
人材なのでしょう。

創造的能力を磨くことで、「創造的専門性を持った知的労働者」
を目指したいものです。

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

2020年の研修、講演依頼が増えてきました。
私が行う2019年内の研修や講演は、あまり空き日程がないので
早めの予定をしていただけることが増えています。
しっかり準備をして、体調を整えて
お役にたてるようがんばります。