i-Constructionの地方自治体への普及推進【がんばれ建設】NO 1368【建設技術】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年7月30日
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今日の一言
「ICTへの取組みが必要」
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i-Constructionでは「ICTの全面的な活用」「コンクリート工
の規格の標準化」「施工時期の平準化」を3つの柱として、2016
年度から建設現場の生産性を高める施策を展開しています。
国土交通省直轄工事ではこれら施策は進んでいますが、自治体
発注工事ではまだ進んでいません。
そこで、国土交通省は自治体工事でもi-Constructionを
進める事を明らかにしました。
●ICT施工は、公告ベースで全体の57%に採用している直轄工事
と比べ、自治体発注工事の採用率は22%(都道府県・政令市)と
まだまだ低いです。
そこで、自治体の発注工事に多い維持修繕系の工事に対象工種を
拡大し、積極的な採用を促します。
ICT施工は、起工測量から電子納品までの延べ作業時間を
土工で約3割、舗装・河川浚渫で約4割削減する効果を確認して
います。
20年度に舗装修繕を対象工種に追加するなど、維持修繕系の工種
にも対象を広げ、自治体や自治体工事を受注する中小企業にも
ICT施工を定着させます。
●施工時期の平準化に対しても、国土交通省は工事契約件数で
8割を占める人口10万人以上の市に対して重点的に働き掛けます。
施工時期の平準化も、直轄工事と比べて自治体の取り組みが
遅れています。
平準化率(年度の平均稼働件数に占める4~6月期の平均稼働
件数の割合)は、国交省0.85、都道府県0.75、政令市0.67、
市町村0.55と、人口規模の小さい自治体ほど低い傾向にあります。
改正品確法で、発注者の責務に位置付けられたことも踏まえ、
自治体の取り組みを底上げし、施工時期の平準化をさらに推進
します。
とりわけICT施工は、作業の効率化による工期短縮効果があり
また業務の効率化による残業、休日出勤の減少の効果があります。
さらに、工事成績評定でも加点されやすく高得点を目指せます。
若手社員を中心に推進することが多く、若手のモチベーション
アップという副次効果もあります。
初期投資はかかりますが、ぜひとも早い段階の取組みを
お勧めします。
建通新聞 7/17を一部参考にしました。
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【編集後記】
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昨日より工事部課長育成3ヶ月コース東京を開催しています。
北海道から沖縄まで、工事部課長、もしくはその候補者が
学んでおられます。
今回は財務管理、部門経営計画の策定と、受講生にとって
慣れない内容ですが、夜遅くまで熱心に討議されていました。