大型3Dプリンターで現場の省力化【がんばれ建設】NO 1371【建設技術】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年8月2日
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今日の一言
「型枠が不要で躯体を作る」
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前田建設工業が2019年2月に行ったICI総合センターICIラボの
開所式で、3Dプリンターによるデモンストレーションが参加者の
目を引きました。
当日は高さ2.8mの喫煙所のハウジングの造形を実演しました。
1時間で1m程度の高さを積層できる能力を披露しました。
同社が建設用3Dプリンターの研究開発を本格化させたのは、
16年ごろです。
労働力不足への懸念や生産性向上のニーズが高まるなか、省力化
や無人化を実現するキーテクノロジーとして着目し、取り組みを
加速させてきました。
手始めに同社は、主に材料開発のための小型の室内用3Dプリン
ターを製作し、造形試験を繰り返しました。
そして、圧送時の流動性や印刷後の速硬性を兼ね備える
「チキソトロピー性」を持つモルタル系材料の探求を始めました。
開発を進めるうちに、積層造形に適した材料が得られるように
なり、造形試験でも成果が出始めます。
壁状や円すい状、幾何学模様など、様々な形を造形できると確認。
椅子などの製作も可能になりました。
その後、18年12月にファナック製の実施工用ロボットアームを
ベースにした3Dプリンターを新たに開発しました。
造形範囲を幅2m、長さ2m、高さ3mに広げました。
冒頭の開所式でお披露目された3Dプリンターは、この機械です。
この技術は、コンクリート型枠を必要とせず自由な形状の部材を
構築できます。
また、型枠組みやコンクリート打設などで人手が不要となるため、
自動施工による革新的な生産性向上につながり大幅な省人化が
図れることから、労働力不足という社会的課題の解決にも寄与
します。
更に、安全確保や工期短縮、廃材削減に寄与すると考えられ、
自動化による安定した品質、意匠性の高い構造物の構築など、
多くの価値が得られる技術です。
3Dプリンターの建設業への応用には、今後も注目しましょう。
参考文献:日経 xTECH
参考ウェブサイト:https://www.maeda.co.jp/select/2019/01/16/1877.html
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【編集後記】
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昨日は岩手県盛岡で研修を実施していました。
8月1日は盛岡さんさ踊りの初日で
たくさんの着物を着た方がいらっしゃいました。