社長ブログ

「たたき台」と「試しにやってみる」ことが大事【がんばれ建設】NO 1386【建設技術】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年9月2日

**************************************************
今日の一言
「チャレンジ精神を持つ」
*************************************************

「施工管理技術者にとって大事なことは何か」ということがテーマ
になった時、「踏み出すのが大事」「まず動け」とよくいわれます。

確かに、最終的には踏み出したり、動いていくことが大事なんで
すが、「それができないから困っている」という方も多いと
思います。

動くためには、やる気や勇気も必要ですが、「スキル」も必要
です。
100%の確証がなくとも、結論をすぐつくることができれば、
自分自身も納得して、自信を持って動き出していくことができます。

私は、すぐ「行動」するためには、
1.自分なりの結論「たたき台」」をすぐ着想し、
2.仮説を組み立て「試しにやってみる」、
3.自信を持って踏み出す、
という3つが大事だと考えています。

1.「自分なりの結論をすぐ着想する」とは、「たたき台」を
出す、ということです。
100%の正解がない中では、「まずは結論を出してみること」が
大事です。

それが最終結論ではなくても、よりよい結論にたどり着くため
「たたき台」を出すことに大きな意味があります。

たとえば会議の場面で、誰も発信せず、シーンとしている。
その時に、仮でもいいので「これは、こういう工法がいいのでは
ないでしょうか?」という意見があれば、それを軸に、
「俺は別の工法がいいと思う」と、最初の意見が呼び水になって
議論が活発になったりします。

たたき台(たたかれ台ともいいます)が生まれて物事は進む
わけです。
A案かB案かをスピーディに決めて動き出し、もし失敗したと
しても、すぐに軌道修正する。
そんな個人やチームが勝つ現場を作るのでしょう。

2.「仮説を組み立てる」とは、「試しにやってみる」ということ
です。
「試験施工」ともいいます。

本施工の前に、試験的に施工して、改善点などを集め、施工方法
の完成度を高めていくのです。

「たたき台を出す」にしても「試しにやってみる」にしても、
大事なことがあります。
それは、早い段階で「仮説」を出して、仮設に基づいて考えて
いくということです。
仮説とは、「おそらくこうだろう」という仮説です。
仮説を立てながら、判断材料にしていくわけです。

3.「自信を持って踏み出す」とは、「行動力は『才能』ではない」
ということです。

行動に移せる人と、そうでない人を比べてみると、その一番
大きな違いは、才能や性格などではなく、「リスクがゼロになる
までは動かない」のか、それとも「リスクはあって当然」として
いるか、その考え方の違いだけです。

リスクは「危険」ではなく、「変動可能性」です。
新しいチャレンジをする際には、必ず(何かが変わる、という)
リスクがあるわけです。
「リスクはあって当然」と考える人は、リスクが何なのか知って
コントロールしようとします。

動く前に100%の確証(リスクゼロの)を求めようとしても、
最後の最後まで、絶対にわかりません。
言い換えれば「『正解』なんてどこにもない」ことを知ることで
初めて動けるようになるのです。

失敗することを恐れない人には、失敗耐性があります。
失敗耐性とは、ストレスに対する耐性であり、不安に対する耐性
でもあります。
「打たれ強い人」ということもできます。

何か新しいことにチャレンジすれば失敗するのは当然です。
もちろん、誰だって失敗を前提にチャレンジする人はいません。
しかし、ベストを尽くした上で、「失敗しても仕方ない」という
気持ち持つことは必要です。

コンプライアンス意識が過剰になり、冒険をさせない組織もよく
みますが、チャレンジする組織の方が、必ず成長しています。。

「0秒で動け」

行動多き人でありたいものです。

『0秒で動け』伊藤羊一著(SB Creative)を一部参考にしました