ドローンが舗装のひび割れを直す【がんばれ建設】NO 1408【最新技術】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年10月7日
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今日の一言
「ICTの活用で原価低減」
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ドローンの活用が進んできました。
写真撮影や写真測量に多く用いられています。
一方、舗装のひび割れを察知したドローンが3次元測量で形状を
把握し、全自動で素早く補修するという技術開発が進められて
います。
英リーズ大学などが立ち上げた研究チームは、舗装などの劣化を
センサーが自動で察知し、ドローンやロボットが修復する
「セルフ・リペアリング・シティー(自己治癒型都市)」の構想を
掲げています。
実現目標を2050年に据え、要素技術の開発を進めています。
注目される技術の1つが、アスファルト舗装用の3Dプリンターです。
リーズ大学と英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の
研究チームは18年6月、ドローンに搭載できるアスファルト
3Dプリンターの試作機を公開しました。
UCLが中心となって開発を進める最新のアスファルト3Dプリンター
は、口径2.5mmの吐出口から厚さ1~5mmでアスファルト材を出して
積層します。
現在は3Dプリンターで積層したアスファルト材の物性試験が進みます
プリンターの設定温度や積層速度よっては、型枠を使って固めた
アスファルト材と同程度の圧縮強度を発揮すると分かってきました。
将来は走行中の自動車やロボットに搭載したレーザースキャナー
などによる路面の3次元測量結果と、アスファルト3Dプリンターを
組み合わせて活用する方針です。
ひび割れの形状に応じて正確に材料を配置すれば、隙間を残さず
高い品質の埋め戻しが可能になると見込みます。
日本国内でも、ICT(情報通信技術)をフル活用して、技術者の負担
を減らす取り組みが目立ってきました。
2020年には、東日本高速道路会社が打ち出した道路インフラの
新たなメンテナンスシステムである「スマート・メンテナンス・
ハイウェイ(SMH)」の本格運用が始まります。
センサーやロボットといったICTを駆使し、道路メンテナンスを
高度化する。
SMHの核となるのが、新たに開発した「次世代道路保全情報
システム(RIMS)」と呼ぶデータプラットフォームです。
構造物の諸元や点検情報、図面情報といったデータを、位置情報に
ひもづけて格納します。
データの検索や可視化、分析を瞬時にこなす機能も備えています。
これらの開発の目的は、建設人材 人手不足の解消です。
現場の深刻な人手不足を、ICTの活用により解決しようとするもの
です。
また、残業を減らし、休日を増やす効果もあります。
働き方を改革するための手段として、ICTをますます活用する必要
があります。
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【編集後記】
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週末はラグビー日本戦で盛り上がりました。
これをきっかけにぜひともラグビーのプロ化を進めたいものです。