休日、残業、賃金とも改善【がんばれ建設】NO 1420【働き方改革】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年10月28日
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今日の一言
「待遇改善進む」
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全国建設業協会は、都道府県建設業協会の会員企業を対象とした
「働き方改革の推進に向けた取り組み状況に関するアンケート調査」
の結果をまとめました。
それによると、休日数、残業時間、賃金水準とも改善され、
就労環境は着実に向上しています。
各建協の会員企業4288社から8月1日現在の働き方改革の
取り組みについて回答を得ました(回答率22.5%)。
●休日増加
全建が2018年から実施している
「休日月1+(ツキイチプラス)」は、「取り組んでいる」が
前回調査と比べ約6ポイント増の13.6%、「取り組みを検討
している」が約7ポイント増の39.2%と拡大。
回答項目として新たに追加した「既に4週8休制を導入している」
(11.4%)と合わせ、休日促進に対する積極姿勢が強まっています
取得休日数(現場)
「4週6休」50.2% 横這い
「4週7休」11.1% 横這い
「4週8休」11.3% 約2ポイント増加
「4週5休」19.2% 減少
「4週4休以下」8.1% 減少
取得休日数(事務所)
「4週8休」が0.5ポイント増の45.0%
取得休日数(技術者)
年間休日だけでなく、有給休暇も取得できていない
年間休日数
「116日以上」(約2ポイント増の10.1%)
「101-105日」(約4ポイント増の33.2%)
●単価引き上げ、賃金アップ
「単価引き上げ分アップ宣言」の実施状況は「取り組んでいる」
が約12ポイント増の28.8%、「取り組みを検討している」が
約3ポイント増の34.1%と着実に浸透しています。
下請業者と契約する際の労務単価(直近1年間)は「引き上げた」
が約3ポイント増の65.1%で、実際の元下契約にも反映され
つつあります。
自社社員の賃金(同)は「基本給を引き上げた」が約4ポイント
増の55.6%で上昇。
「一時金のみ引き上げた」(7.5%)、「基本給・一時金とも
引き上げた」(19.0%)、「引き上げていない」(16.8%)
は減少しています。
なお、技能者の約半数は日給月給制となっています。
●残業時間は減っていない
残業時間は
1カ月当たり44時間以下が68.4%、
年間359時間以下が73.9%
年間残業時間は1ポイント減少していますが、業務が集中しやすい
3月の残業増加は解消されていません。
長時間労働の抑制に関する取り組みとして、「経営トップによる
声掛け」「定時退社の呼び掛け」「休日出勤の禁止・抑制」
「深夜残業の禁止・抑制」「ノー残業デーの導入」が多くみられます。
●女性社員、外国人、高齢者 増加
女性社員は増加(17.6%)が減少(5.6%)を大きく
上回っています。
採用職種は技術が4ポイント増の27.9%と拡大。
事務職は55.5%で5ポイント以上低下しています。
外国人材については、7.3%が技能実習生、建設就労者を
受け入れています。
回答全体のうち、特定技能を「活用したい」は約2割に達して
います。
「活用するつもりはない」は34.8%です。
また、8割以上で65歳以上を雇用しており、そのうちの7割が
継続雇用制度の導入で対応しています。
定年制の引き上げ・廃止は2割強となっています。
待遇改善は着実に進んでいるようです。
このことをしっかり一般の方々に周知し、若年人材の採用に
つなげたいものです。
建設通信新聞 10月9日記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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来年の研修依頼が毎日のように入ってきています。
今年は例年より動きが早いようです。
働き方改革と同時に
人材育成を進めようとする会社が増えていることも影響して
いるのでしょう。