海が濁っていても活用できる水中ドローン【がんばれ建設】NO 1426【建設技術】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年11月7日
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今日の一言
「音波で可視化」
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ドローンの活用が進んできました。
昨日新潟の建設会社の方に話を聞きましたが、ドローンを活用した
測量はかなり進んでいるとのことでした。
しかし空を飛ぶばかりがドローンではりません。
近年盛り上がりを見せるのが、水中ドローンの市場です。
従来、ダムや桟橋といったインフラの水中部の点検は潜水士が目視する
しかなく、手薄になりがちでした。
水中ドローンは、この難題を解決します。
ベンチャー企業のフルデプス(東京・台東)が独自に開発した「DiveUnit300(ダイブユニット300)」は、300mの深さまで潜れる
水中ドローンです。
機体は幅41cm、奥行き64cm、高さ38cmで、重さは約28kg。
前面にカメラを備えて水中を自在に動きます。
1度の充電で4時間にわたって調査できます。
水中ドローンが稼働する現場には、空とは全く異なる過酷さが
あります。
その最たるものが水の濁りです。
フルデプスの伊藤昌平社長は、「ダムの濁った水の中などでは、わずか
数メートル先が見えないことがある」と説明します。
潜水士が潜っても視界がほとんど確保できず、点検する場所を探す
ところから始めなければなりません。
そこで「第二の目」として音響を使った探査装置を搭載。
構造物や海底に当たって跳ね返った音波を解析して可視化する機能を
備えます。
濁水の中でも約100m先まで見渡せるので、点検したい場所へスムーズに
たどり着けます。
同社によると、音響装置を積んだ産業用の水中ドローンは他にあり
ません。
つまり人の目で見えないところまで可視化できるということです。
今後の活用が期待できそうです。
参考文献:日経コンストラクション
参考ウェブサイト: https://fulldepth.co.jp/
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【編集後記】
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全国の建設会社の方々が、洪水被災地に応援に行かれているようです。
これから寒くなるので、くれぐれもお体には気を付けながら
ご活躍祈っています。