社長ブログ

相手の心をつかむプレゼンのコツ【がんばれ建設】NO 1428【建設技術】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年11月11日

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今日の一言
「ストーリーで話す」
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建設技術者に必要な能力の一つに「プレゼンテーション力」があります

発注者への施工方法のプレゼン
地元説明会での住民へのプレゼン
また朝礼にて作業される方々へ話をするのもプレゼンです。

その際、相手の心をつかむことができるかどうかが重要です。

発注者が「よし、設計変更を認めよう」
近隣住民が「この工事に協力しよう」
朝礼で作業員が「きょうも安全作業でがんばろう」
と思ってもらうことがプレゼンの目的です。

ではどうすれば、相手の心をつかむプレゼンができるのでしょうか。

●その1 たとえを用いる方法

ステップ1:例えるものを、色、形、音、香り、手触り、味など五感
に分解し、色なら同じ色のものを集めます。

ステップ2:次にその中から特に似ているものを選びます。
このタイミングで、相手の年齢や性別、性格などを考慮したうえで
伝わるものなのかどうかを思案します。

ステップ3:伝わるだろうなと思うベスト3の1位から順に相手に説明
していきます。

例えば、実際に日本の蕎麦をまったく知らない外国の方に、蕎麦を説明
する場合を考えてみましょう。
みなさんも頭の中で例えてみてください。

私の例えはこうです。

蕎麦はまずパスタのような麺類であり、中華麺のように縮れておらず
まっすぐで、スパゲティの3分の2くらいの長さと、同じくらいの太さで
ある。

また、スパゲティ同様乾麺なので、食べる際にはゆがいて柔らかく
して食べる。

色は、クリーム色ではなくブラウングレーで、蕎麦の種類によっては、
バニラビーンズのような小さな粒々が見えるものもある。

蕎麦自体の味はスパゲティと同じく穀物の味で淡白なので、味付けは
濃いコンソメスープのようなものにつけて食べる。

シールド工法を解説するのであれは次のようです。

シールドマシンとは茶筒のような形をしており、先端に刃物が
付いています。
その刃物は、ジューサーの底についている刃のような形状で
ジューサーと同じように回転しながら掘り進みます。

またシールドマシンは、尺取虫のように伸びたり縮んだりすることが
できます。
掘るときはマシンを伸ばし、掘り終えると縮みます。
これを繰り返して掘り進むのです。

●その2ストーリー話法

次に重要なことは、ストーリーで話すということです。
ストーリーで話すとは、具体的な事例を物語調で伝えるということです。

人は穴から這い上がる姿に感動を覚えます。
つまり失敗したり、うまくいかなかったことから、苦労、工夫して
穴から這い出たという物語です。

例えば、恵まれない環境から山あり谷ありの努力で自分と新しい環境
を切り開き、最後には思いもよらなかった大成功が待っていた、
みたいな話は多くの人が好むストーリーと言えるでしょう。

担当していた現場がうまく進まず、工期が遅れ、クレームが相次ぎ
どうにもならないという場面で、協力会社の方々が協力して
くれたおかげで、無事完成した、というのがよいでしょう。

この2つのポイントを活用して、相手の心をつかむプレゼンテーション力
を身につけましょう。

『うまくやる ~コミュニケーションが変わる25のレッスン~』
熊野 森人著 を一部参考にしました。

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【編集後記】
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天皇皇后両陛下のパレードをテレビにかじりついて観ていました。
私は天皇陛下と誕生日が同じ(年齢は私が一つ下です)なので
親近感があり余計に感情移入してしまいます。