あなたは現場代理人向きか、工事部課長向きか【がんばれ建設】NO 1433【人材育成】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年11月18日
**************************************************
今日の一言
「遺伝子を知る」
*************************************************
稼げる人、成果を出す人の指標となるものがあります。
それは、セロトニントランスポーター遺伝子がLL型であることです。
セロトニンとは脳内で働く神経伝達物質の一つで、感情や気分の
コントロール、精神の安定にかかわります。
そのセロトニンを運ぶたんぱく質が、セロトニントランスポーターです。
LL型の人はセロトニントランスポーターの数が多く、SS型の人は
少ないそうです。
コップのなかに水が半分あるときに「まだ半分ある」と思う人はLL形
「もう半分しかない」と思う人はSS形です。
LL型の人は楽観的に物事を考え、リスクに対する感覚が鈍く、
起業家や成功者に多いタイプです。
SS型の人は、不安を感じやすく、緊張しやすいのです。
日本人にはSS型が際立って多いです。
これは、災害が多い国だったからと考えられています。
日本の陸地面積は世界の0.25%しかありませんが、世界の災害被害総額
のうち、日本の割合は20%を占めるというデータがあります。
まさに災害大国です。
そんなリスクのある国で、楽観的すぎると災害が起きたときに生き残れ
なかったのでしょう。
日本人のLL型の割合は3%、SS型の割合は65%です。
ちなみに、アメリカ人のLL型の割合は32%、SS型は18%です。
最もSS型の割合が少ないのは、南アフリカで、アフリカの人は、
不安を感じない人が多いようです。
さて建設工事は、自然相手に行う仕事で、不確定要素が多いので
常にリスクを考える必要があります。
そのためSS型の人の方がうまく工事運営できそうです。
一方、技術提案や創意工夫提案を考えるためにはLL型が必要です。
また経営者、経営幹部がSS型だとリスクばかり考えて思い切った
経営ができません。
経営者、経営幹部にはLL型が向いているでしょう。
現場代理人として優秀だったけれど、工事部課長になると精彩がなくなる
という人を見かけます。
その逆もいて、現場代理人としては今一だったけれど、工事部課長になる
とイキイキ働く人もいます。
それは現場代理人と経営者、経営幹部に求める資質が
SS型とLL型と異なっているのが原因です。
そのため、自分自身が、LL型かSS型かを知る必要があるでしょう。
なお、人の性格を決める要素は、遺伝子は三分の一で、残りの
三分の二はそれ以外の項目が関係しているといいます。
だから、確かに遺伝子は重要な要素ではあるが、後天的な努力で人生は
いくらでも変えることができるということができます。
『成毛眞 金のなる人』成毛眞著 (ポプラ新書)を一部参考に
しました。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
いわゆる「引きこもり」は世界の中で、日本と韓国にしか存在しない
そうです。
またこの両国、欧米とを比べて起業家が少ないのも遺伝子の型に原因が
あるかもしれません。