社長ブログ

10年後は破壊的テクノロジーに襲われる【がんばれ建設】NO 1438【建設技術】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
作者;ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2019年11月25日

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今日の一言
「AIに負けるな」
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ICTが進み、乗り遅れている人をよく現場で見かけます。
タブレットが使えない、スマホの使い方がわからない、自動追尾型
測量器械が使い方がわからない、たくさんのメールを受け取ると
返信できない。。。等です。

2030年に社会はいったいどのようになるのでしょうか。

◆「破壊的テクノロジー」

テクノロジーによる時代の変革を考える上で重要なのが
「破壊的テクノロジー(disruptive technology)」の存在です。
たとえば、iPhoneに代表されるスマートフォンもそのひとつといわれて
います。
2000年代中盤に各社が薄型化や軽量化を競っていた携帯電話業界を
刷新したiPhoneは、その後の他の製品のスタンダードになりました。

カメラ、マイク、画面、タッチパネルを備えた携帯端末の影響は携帯
電話業界にとどまらず、モバイルでのネットショッピングや動画・音楽
の配信サービスの市場を生み出しました。
それによって他の業界も変化を余儀なくされ、私たちの生活習慣も
変わりました。

その他にも、AI、建設機械の自動運転、5Gなども破壊的テクノロジー
といえるでしょう。
これらの登場により、ICTに乗り遅れた人や企業は、建設業界から
駆逐されることも予想されます。

◆「ロボット化」

医療は技術革新が目覚ましい分野で、2030年までには、これまで治療
が困難だった疾患を完治させる技術がいくつも登場すると見込まれています。
近年、実際に導入され始めているのは「ロボット手術」です。

医療分野の技術革新によって、現在の死亡要因の最上位であるがんは
2050年代までに根絶されると考える専門家もいます。
今までわからなかったがんの転移の理由も少しずつ解明されているよう
です。
転移を抑止する薬も不可能ではないかもしれません。

そして2040年代には、人間の平均寿命は100歳に到達するという予測があります。

医療のロボット化と同時に、建設業界もロボット化が進むでしょう。
単純な繰り返し作業は自動化、機械化される可能性が高いです。

◆「人口減」

少子高齢化により日本全体の人口は減少し続けます。

2033年前後には、日本の空き家率は30%を越えるという試算があり、
地方都市には廃墟と化した家屋が立ち並ぶことになるかもしれません。
さらに2035年前後には地価の大暴落が懸念されています。

平均寿命を越えた団塊世代が鬼籍に入り出しますが、子ども世代が土地
家屋の相続税を払えず、多くの土地が売りに出されると予想されるため
です。
その結果、2030年代に日本の土地・住宅事情は大きな変化に晒される
可能性があります。

特に住宅産業には大きな影響がある変化です。

◆「AIが専門家の仕事を奪う」

AIが人々の雇用を代替する未来については、最初の大きな変化は、
士業を中心とした資格専門職の代替だといわれています。
2030年頃には弁護士、裁判官、税理士、警察官といった、法律に
基づいた判断が求められる職業の現場にAIが導入されるでしょう。

その役割の大半が機械化され、人間は顧客からの対応を行う役割に
特化し、考えて判断することはAIの役目になります。
すると必ずしも専門家に判断を仰ぐ必要がなくなります。

建設業界でも、施工管理技士、設計士などの仕事の一部をAIが行い
法律や仕様書に沿った判断はAIが行うようになるでしょう。

人の役割は、顧客とのコミュニケーションのみとなれば、
コミュニケーション能力の低い技術者は働く場がなくなるかもしれません。

今後10年間の変化に乗り遅れないよう、自らを変革させましょう。

『2030年の世界地図帳』落合陽一著(SB Creative)を一部参考にしました。

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【編集後記】
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建設技術者向け4月の新入社員研修のお申し込みが続々と来ています。
来年も多くの新入社員が建設現場に来てくれるようです。